17日のニューヨーク市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)がコマーシャルペーパー・ファンディング・ファシリティー(CPFF)を再び導入すると発表したことを受け、米国株式は大幅上昇。
安全資産である米国債の需要は減少し、長期債利回りは1%台に急上昇した。
新型コロナウイルスの感染拡大によってクレジット市場は著しく圧迫されていたようだが、2008年の金融危機時に導入したCPFFを再び導入することになった。
市場関係者の間では「大規模な財政出動の可能性があることや、CP市場への支援によって株式市場は相対的に安定化する可能性がある」との見方が浮上しており、為替については主要通貨に対するドル買いが活発となった。
ただし、新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、「感染拡大がもたらした経済的な被害は桁違いであり、リーマン・ショックを上回るものになる」との声も聞かれており、金融市場の不確実性がすみやかに低下することは難しいとみられる。