[東京 13日 ロイター] - 日銀が13日に発表した3月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比2.1%増の1568兆8000億円となった。伸び率は2019年11月以来の低さとなった一方で、預金通貨が増加し平均残高は前月の1564兆9000億円を上回った。
内訳は、預金通貨が前年比4.8%増の935兆円で過去最高。貸出増や財政資金の滞留が押し上げた。現金通貨は1.8%増の115兆8000億円、CDは12.6%減の29兆8000億円。
M2は2.6%増の1213兆6000億円、広義流動性は3.8%増の2089兆7000億円でいずれも残高は過去最高。広義流動性のうち、外債は18.4%増の36兆6000億円、国債は7.0%増の23兆8000億円だった。
(和田崇彦 編集:田中志保)