日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>
前場終値 9778.65 (-251.66) 前場終値 9770 (-270)
寄り付き 9823.84 寄り付き 9730
安値/高値 9696.63─9829.36 安値/高値 9690─9790
出来高(万株) 116705 出来高(単位) 48584
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[東京 21日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は続落した。20日の米
株式市場が大幅続落となり、外為市場でもリスク回避の円高が進んでいることから、東京
市場も一段安。寄り付きで2月9日に付けた年初来安値9867円39銭を割り込んだ。
市場関係者は下値のめどが見えない状況という。序盤から主力輸出株を中心に全面安の展
開で、前日終値から一時300円超下げた。新日本製鉄<5401.T>や野村ホールディングス
<8604.T>が年初来安値を更新した。
前場の東証1部騰落数は値上がり42銘柄に対して値下がり1596銘柄、変わらずが
35銘柄。東証1部の売買代金は8027億円にとなった。
20日の米株式相場はギリシャの債務危機をめぐる懸念やドイツの空売り禁止措置など
欧州からの一連のネガティブなニュースが相場を圧迫し、大幅続落。ダウ工業株30種
<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>は3%超、ナスダック総合指数<.IXIC>は4%超とそ
れぞれ大きく下落した。また、外為市場でリスク回避の円高が進行しており、東京市場も
株価は一段安。
日経平均は続落し、200円超下げて寄り付いた。2月9日に付けた年初来安値
9867円39銭を割り込んだ。序盤から主力輸出株を中心に売り込まれ、前日比で一時
300円超下げた。前場では9700円付近で下げ渋ったが、日興コーディアル証券シニ
アストラテジストの河田剛氏は「9700円付近から下値はテクニカル上のポイントもな
く、手探りの状態だ。切りのいい数字が心理的な節目になると思うので、9500円が次
のポイント」と指摘する。
日経平均の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)は上昇。日経225オプショ
ン<0#JNI*.OS>6月物のストライク価格9750円のプットは、35%―40%で推移し
ている。国内証券の株式トレーダーは「下値不安からプットは高止まりしている」との見
方を示す。また、河田氏は「日銀の金融政策決定会合がどのような決断するかわからない
が、金融市場としては日銀のアクションを大いに期待すると述べた。
輸出株はトヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>、ソニー
<6758.T>、日立製作所<6501.T>、東芝<6502.T>など軒並み売られたが、序盤に比べれば下
げ幅を縮小している。鉄鋼株はさえない。セクター別の指数で、4月にリーマン・ショッ
ク後の高値圏に上昇していたが、その後は売り基調に転じた。前場序盤に新日鉄と住友金
属工業<5405.T>は年初来安値を更新。大手証券の株式トレーダーは、鉄鋼株について「足
元弱いのでさらに売りが出ている」と指摘している。
(ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)