[東京 26日 ロイター] - 日経平均 .N225
前場終値 20416.25 +2.48 寄り付き 20431.27 安値/高値 20378.77─20456.43
東証出来高(万株) 98113 東証売買代金(億円) 9791.34
前場の東京株式市場で日経平均は小幅ながら8日続伸し、連日で取引時間中の年初来 高値を更新した。25日の欧米主要株式市場が休場で手がかり材料に欠ける中、前日まで の堅調な地合いを引き継いで買いが先行したものの、連騰に対する警戒感から利益確定売 りが出て伸び悩んだ。支援協議が難航しているギリシャ問題も重しとなった。TOPIX はマイナスで前場の取引を終えた。
日本株の先高期待は根強いが、欧米市場の休場に伴い海外投資家の売買も膨まず、上 値を買うエネルギーは乏しかった。今晩の海外市場の動向や米経済指標を見極めたいとし て、様子見ムードも広がった。市場では「月末に向けたポジション調整売りなどが出て上 値が重くなっている。短期的に過熱感のある主力株を避け、出遅れのバリュー系銘柄や中 小型株に資金が向かった」(中銀証券本店営業部次長の中島肇氏)との声が出ていた。倉 庫、商社、繊維など出遅れセクターが堅調だった。
個別銘柄では、宝印刷 7921.T が反発。旧村上ファンドの関係者が運営しているとさ れる国内投資ファンドが宝印刷株を5%超保有していることが25日に明らかとなり、材 料視された。半面、サントリー食品 2587.T は軟調。同社は25日、JT 2914.T の自動 販売機事業を7月をめどに買収すると発表した。缶コーヒー「ルーツ」や清涼飲料の「桃 の天然水」のブランドも取得する。取得価格は1500億円。朝方は収益拡大を期待した 買いが入ったものの、資金負担などへの懸念で下げに転じた。
東証1部の騰落数は、値上がり765銘柄に対し、値下がりが911銘柄、変わらず が207銘柄だった。
(河口浩一)