20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:テレビ討論会注視で17000円の攻防が続く
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の売り越し
■前場の注目材料:アステラス、化血研と事業譲渡の交渉が破談
■テレビ討論会注視で17000円の攻防が続く
20日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。
19日の米国市場は、原油価格が約15ヵ月ぶりの高値を付けたことや、主要企業決算を好感し堅調推移となった。
ベージュブックでは景気が拡大したとの認識が示されたが、影響が限られていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の16985円。
円相場は1ドル103円40銭辺りで推移している。
日経平均は前日同様、17000円の攻防が続きそうである。
原油相場の上昇は好感されようが、米大統領選の最後のテレビ討論会が19日(日本時間20日午前10時)に開始する。
そのため、前場はこれを見極めたいとする模様眺めムードが高まりやすく、方向感は掴みづらいところであろう。
午後は討論会の反応を受けた円相場の動向次第といったところであろうが、日経平均は節目の17000円を明確に上放れるには材料に欠けるとみられる。
米決算が本格化しているほか、日本も今後決算が本格化してくるため、個別の材料を手掛かりとした循環物色が続きそうだ。
また、個人主体の売買が中心になりやすく、IoT、自動運転車などテーマ株の一角やシャープ (T:6753)など低位の銘柄等に資金が集中しやすい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1460万株、買い1250万株、差し引き210万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
10月13日(木):60万株の買い越し
10月14日(金):710万株の売り越し
10月17日(月):40万株の売り越し
10月18日(火):180万株の買い越し
10月19日(水):160万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(18202.62、+40.68)
・NY原油は上昇(51.60、+1.31)
・米モルガン・スタンレー57%増益
・SOX指数下落、インテル2%安が重し
・自民、総裁任期延長へ調整
・中国の7-9月GDPは6.7%増
・訪日客消費2.9%減
・厚労省、医療分野などに人工知能導入提言
・丸紅 (T:8002)と双日 (T:2768)、インドネシアで天然ガス火力発電所の建設運営に参画見通し・ユニチャーム (T:8113)、来年1月から在宅勤務全社員可能に
・三菱総研 (T:3636)、消費者行動分析を手がけるベンチャー企業と提携
・アステラス (T:4503)、化血研と事業譲渡の交渉が破談
・三菱自 (T:7211)、会長にゴーン氏
☆前場のイベントスケジュール
・09:30 豪・9月失業率(予想:5.7%、8月:5.6%)
・10:00 米大統領選候補の第3回TV討論会
<WA>