[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日続伸した。連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し不透明要因が解消され欧米株が値を戻したことを好感し、上値を追う展開となった。期末が接近しており、配当取りが意識されていることも下値を支える要因となっている。ただ、明日から3連休となるため、徐々に模様眺め気分が広がった。
17日の米国株式市場は続伸、主要3指数が軒並み1%超となった。前日の米連邦準備理事会(FRB)の利上げが消化され、ロシアのデフォルト(債務不履行)の可能性を巡る懸念が後退した。ロシア財務省は17日、ドル建て国債2本の利払いに向け送金を行ったと発表した。
これを受けて日本株は、底堅く推移。ただ、前日までの上昇が急ピッチだったほか、連休を控えた週末とあって積極的なポジション取りに動く投資家が少なく、堅調な地合いを保ちながらも引けにかけて見送りムードを強めた。日銀政策決定会合については、想定通り金融緩和政策が維持されたことから、株価への影響は限定的だったという。
市場では「期末が近づいており、配当金を狙った買いが流入する。これが下支えになり、目先は大きく崩れにくい」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)との声あ聞かれる。物色面では「これまで上昇した銘柄が伸び悩み売られた銘柄が買われる、循環物色の流れとなっている」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との指摘があった。
TOPIXは0.54%高。東証1部の売買代金は4兆1427億0200万円で、東証33業種では非鉄金属、不動産などが上昇し、輸送機器の下落が目立つ。
個別では、日本郵船が上場来高値を更新したほか、ソニーグループや東京エレクトロンがしっかり。DOWAホールディングスが買われ、レノバも大幅上昇となったが、トヨタ自動車はさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり1268銘柄に対し、値下がりが826銘柄、変わらずが87銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 26827.43 +174.54 26649.50 26592.98
─26862.43
TOPIX 1909.27 +10.26 1896.98 1896.98
─1911.61
東証出来高(万株) 180772 東証売買代金(億円) 41427.02