こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。
5/8付の「DailyOutlook」では、東京株式市場の動向について考察しているのでご紹介します。
まず同レポートでは、『2月以降のS&P500指数が▲1%超下落した翌営業日におけるTOPIXの騰落率をみると、3月23日までは得てしてS&P500指数の不安定な動きの影響を受けていた。
即ち、米国株式市場が大幅下落した翌営業日の東京株式市場も大きく下落する傾向にあった。
しかし、3月23日の翌営業日以降は、S&P500指数が▲1%超下落してもTOPIXは左程に下落せず、上昇した日が確認される』と伝えています。
続けて、3月23日はTOPIXが年初来安値を更新した日であるが、この日を境に東京株式市場の動向は変化した可能性があることを挙げ、『3月23日からの業種別騰落率において、市場平均を上回るのは、傾向として、電気・ガス業、鉱業、鉄鋼など低PBRセクターが多い。
一方、下回るのは医薬品、電気機器、その他製品といった高PBRセクターが目立つ。
TOPIXSmallとTOPIX100を2005年初から比べてみると、指数の上昇率はそれぞれ+111.0%、+36.4%と中小型株が大きく上昇している。
ただ、予想EPS(1株当たり利益)の増加率も大きいため、中小型株指数に割高感はない』と分析しています。
さらに、『「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という相場格言がある。
3月23日を「悲観」とすると、内閣支持率の低下や米中の貿易摩擦懸念など投資環境が決して良好とはいえない現状は「悲観の中に生まれ」の局面といえよう。
低PBR銘柄が物色される傾向は、恐る恐るの中では、バリュエーション面でリスクの少ない銘柄が注目されやすいことも一因だろう。
この格言の次の局面で相場上昇が本格化し、成長株へ物色対象が広がっていくと考える』とまとめています。
最後にレポートでは、『S&P500が▲1%超下落した翌営業日のTOPIX騰落率』をグラフにして紹介していますので、詳しくは5/8付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。
また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。
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フィスコリサーチレポーター花田浩菜