Amina Niasse
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が26日発表した2023年12月の中古住宅販売仮契約指数は前月から8.3%上昇の77.3となり、伸び率は20年6月以来3年半ぶりの大きさとなった。ロイターがまとめた市場予想は1.5%上昇だった。
住宅ローン金利が安定化したことで、住宅購入に向けて消費者が動き出した可能性を示唆した。
23年11月は71.4と集計開始後で最低だった。
23年12月の前年同月比は1.3%上げた。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「消費者が住宅ローン金利の低下と安定した住宅価格の恩恵を受ける中で今年の住宅市場は順調なスタートを切った」とした上で、「雇用と所得の増加は住宅をさらに買いやすくする助けになるが、全ての潜在需要を満たすには供給の増加が不可欠だ」と指摘した。
住宅ローン金利は昨年10月に8%弱と約20年ぶりの高水準を付けたが、米連邦準備理事会(FRB)による政策金利の据え置きを背景にその後は低下した。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)によると、今月25日までの週の住宅ローン金利は6.69%だった。
23年12月の地域別では、前月より3.0%低下した北東部を除く3地域が上昇。西部が14.0%と伸びが最も大きく、南部も11.9%上げた。
NARによると、利下げと債券市場のボラティリティー低下により、24年の中古住宅販売は23年比13%増の462万戸に達する見通し。24年の住宅価格中央値は1.4%上昇の39万5100ドルと見込まれている。