■決算動向
(1) 2015年3月期決算の概要
2015年3月期決算の業績は、売上高が6,261百万円、営業利益81百万円、経常利益が76百万円、当期純利益が50百万円となった。
売上高は、主力の「イベント展示会」がクライアントによるイベント出展・主催計画の取り止めや規模縮小などの影響により計画を下回ったものの、新たな収益の柱として注力している新規3事業「カンファレンス&コンベンションサービス(CCS)」、「商環境サービス」、「デジタルマーケティングサービス」が、それぞれ順調に拡大したことで増収を確保した。
特に、好調に推移している「商環境サービス」や、第4四半期からアイアクトが連結化(約185百万円の上乗せ効果)された「デジタルマーケティングサービス」が大きく伸びた。
なお、「イベント展示会」の落ち込みは、2014年3月期末に人材流出があったことによる営業体制のほころび(活動量の低下)も影響したようだ。
博展 {{|0:}}では、人事制度の見直し(給与改定を含む)や新しいビジネスへの挑戦を通じたモチベーションアップにより定着率の向上にも取り組んでいる。
一方、利益面では、中期ビジョン実現のために取り組んでいる戦略的なチャレンジ案件(大型販促・屋外イベント、全国キャラバン、デジタルマーケティング&プロモーション等)が想定を上回るペースで拡大したことから、外注原価率の上昇により売上総利益率が大幅に低下した。
加えて、販売費及び一般管理費についても、成長基盤整備のための先行投資的な費用(人材補強費、M&A関連費用等)の増加はほぼ想定内であったものの、売上高が想定を下回ったことから増収効果で吸収するには至らずに大幅な営業減益となった。
財務面では、アイアクトの連結化に伴い総資産が3,548百万円、純資産が1,189百万円に増加した結果、財務基盤の安定性を示す自己資本比率は33.5%(前期は38.8%)となった。
なお、新規事業の拡大とともに、同社がマーケティング・パートナーへと進化を図るために重視している顧客単価、リピート顧客売上高、指名受注売上高は順調に拡大しており、業績は計画を下回ったものの、成長戦略そのものは着実に進展しているものと評価することができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
売上高は、主力の「イベント展示会」がクライアントによるイベント出展・主催計画の取り止めや規模縮小などの影響により計画を下回ったものの、新たな収益の柱として注力している新規3事業「カンファレンス&コンベンションサービス(CCS)」、「商環境サービス」、「デジタルマーケティングサービス」が、それぞれ順調に拡大したことで増収を確保した。
特に、好調に推移している「商環境サービス」や、第4四半期からアイアクトが連結化(約185百万円の上乗せ効果)された「デジタルマーケティングサービス」が大きく伸びた。
なお、「イベント展示会」の落ち込みは、2014年3月期末に人材流出があったことによる営業体制のほころび(活動量の低下)も影響したようだ。
博展 {{|0:}}では、人事制度の見直し(給与改定を含む)や新しいビジネスへの挑戦を通じたモチベーションアップにより定着率の向上にも取り組んでいる。
一方、利益面では、中期ビジョン実現のために取り組んでいる戦略的なチャレンジ案件(大型販促・屋外イベント、全国キャラバン、デジタルマーケティング&プロモーション等)が想定を上回るペースで拡大したことから、外注原価率の上昇により売上総利益率が大幅に低下した。
加えて、販売費及び一般管理費についても、成長基盤整備のための先行投資的な費用(人材補強費、M&A関連費用等)の増加はほぼ想定内であったものの、売上高が想定を下回ったことから増収効果で吸収するには至らずに大幅な営業減益となった。
財務面では、アイアクトの連結化に伴い総資産が3,548百万円、純資産が1,189百万円に増加した結果、財務基盤の安定性を示す自己資本比率は33.5%(前期は38.8%)となった。
なお、新規事業の拡大とともに、同社がマーケティング・パートナーへと進化を図るために重視している顧客単価、リピート顧客売上高、指名受注売上高は順調に拡大しており、業績は計画を下回ったものの、成長戦略そのものは着実に進展しているものと評価することができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)