■今後の見通し
1. 2017年8月期の通期見通し
2017年8月期について日本BS放送(BS11) (T:9414)は、売上高12,000百万円(前期比17.5%増)、営業利益2,200百万円(同4.3%増)、経常利益2,200百万円(同2.9%増)、当期純利益1,460百万円(前期比0.0%減)を予想している。
これらの数値は期初予想から変更はない。
弊社では2017年8月期通期業績について、会社側予想値の達成は決して簡単ではないが、達成可能性は充分あるという従来からの見方を維持している。
2017年8月期第2四半期決算の売上高が計画比未達となったことから、通期予想達成のためには下半期の売上高の増収率が前年同期比24.1%増となることが必要だ。
これだけを見ると非常にハードルが高いように見えるが、前述のように、同社は特番を4月の番組大型改編を包含する下半期に偏重して投入している。
同社は、良質の番組(レギュラー、特番)の提供をタイム収入・スポット収入の増加につなげるという実績を積み重ねてきており、この“増収パターン”は継続しているというのが弊社の見方だ。
下半期には月間1本を上回るペースで特番を放送する計画となっており、これらが期待どおりの成果を挙げれば同社の通期売上高予想は充分に達成できると考えている。
具体的な新番組や特番の内容は成長戦略の項で述べたとおりだが、良質の番組提供による広告数/クライアント数の増加に加え、BS11の媒体価値の向上で広告単価の上昇も継続すると期待される。
数量増加と単価上昇が掛け合わされば、売上高の成長率は加速し、業績達成可能性は一段と高まることになる。
一方営業利益については、2017年8月期第2四半期決算で224百万円の上振れはあったものの、通期ベースでは会社側期初予想の2,200百万円の線に落ち着くものと弊社では考えている。
そう考える理由は、2017年8月期第2四半期の上振れは特番の制作タイミングの遅れで費用の発生も遅れた結果であるということと、仮に通期の利益が上振れる可能性が出た場合には、将来の成長のために前倒しで戦略的に費用を投下する可能性があると考えられることの2つだ。
同社は2017年12月に開局10周年を迎える。
記念の節目を祝う上でも、また、2018年8月期につなげる上でも、2017年8月期が非常に大きな意味を持っていることは同社自身が強く意識していることだ。
良質な番組作りを基本に、地方局とのコラボレーションや広告宣伝・広報展開活動など、あらゆる施策を通じて認知度を向上させ、売上目標を実現するのを見守りたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
1. 2017年8月期の通期見通し
2017年8月期について日本BS放送(BS11) (T:9414)は、売上高12,000百万円(前期比17.5%増)、営業利益2,200百万円(同4.3%増)、経常利益2,200百万円(同2.9%増)、当期純利益1,460百万円(前期比0.0%減)を予想している。
これらの数値は期初予想から変更はない。
弊社では2017年8月期通期業績について、会社側予想値の達成は決して簡単ではないが、達成可能性は充分あるという従来からの見方を維持している。
2017年8月期第2四半期決算の売上高が計画比未達となったことから、通期予想達成のためには下半期の売上高の増収率が前年同期比24.1%増となることが必要だ。
これだけを見ると非常にハードルが高いように見えるが、前述のように、同社は特番を4月の番組大型改編を包含する下半期に偏重して投入している。
同社は、良質の番組(レギュラー、特番)の提供をタイム収入・スポット収入の増加につなげるという実績を積み重ねてきており、この“増収パターン”は継続しているというのが弊社の見方だ。
下半期には月間1本を上回るペースで特番を放送する計画となっており、これらが期待どおりの成果を挙げれば同社の通期売上高予想は充分に達成できると考えている。
具体的な新番組や特番の内容は成長戦略の項で述べたとおりだが、良質の番組提供による広告数/クライアント数の増加に加え、BS11の媒体価値の向上で広告単価の上昇も継続すると期待される。
数量増加と単価上昇が掛け合わされば、売上高の成長率は加速し、業績達成可能性は一段と高まることになる。
一方営業利益については、2017年8月期第2四半期決算で224百万円の上振れはあったものの、通期ベースでは会社側期初予想の2,200百万円の線に落ち着くものと弊社では考えている。
そう考える理由は、2017年8月期第2四半期の上振れは特番の制作タイミングの遅れで費用の発生も遅れた結果であるということと、仮に通期の利益が上振れる可能性が出た場合には、将来の成長のために前倒しで戦略的に費用を投下する可能性があると考えられることの2つだ。
同社は2017年12月に開局10周年を迎える。
記念の節目を祝う上でも、また、2018年8月期につなげる上でも、2017年8月期が非常に大きな意味を持っていることは同社自身が強く意識していることだ。
良質な番組作りを基本に、地方局とのコラボレーションや広告宣伝・広報展開活動など、あらゆる施策を通じて認知度を向上させ、売上目標を実現するのを見守りたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)