[東京 26日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 117.77/79 1.2473/77 146.91/95 正午現在 117.80/82 1.2469/73 146.90/94 午前9時現在 117.80/82 1.2478/82 147.00/04 NY午後5時 117.97/99 1.2471/76 147.14/18
午後3時のドル/円 JPY=EBS は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル 安/円高の117円後半だった。感謝祭休暇を目前に海外勢の参加が細る中、月末特有の 実需のドル売りが上値を抑えた。午後もポジション調整主体の取引で方向性が出なかった 。
午後3時までのドルは117.66―117.98円と狭いレンジで取引され、動意 に乏しかった。目先、ドルを積極的に買い上げていこうという向きはあまり見られず、ド ルロング・ポジションを減らしている参加者も多く、「感謝祭明けに何かしら買い材料が 出てきたら、値幅をともなって上昇することもあり得る」(邦銀)との声が出ていた。
一方、ドル/円は下値の堅さも意識されている。「調整でもう少し下押ししてもいい ような地合いだが、押し目買いも入ってきている」(同)という。
午後、日銀の白井さゆり審議委員が広島市内で行った会見での発言が伝わったが、市 場の反応は限定的だった。
同委員は、予想以上のペースで物価上昇率が落ちているとし、10月の消費者物価指 数(生鮮食品、消費増税の影響除く)が1%を割る可能性があるとの見通しを示した。ま た、デフレマインドが転換しないことの方がマネタイゼーションより重要な問題だと指摘 した。
<選挙期間中は120円超えをけん制か>
前週末、ドルは麻生太郎財務相の円安けん制発言をきっかけに下落したが、多くの 市場参加者は、急ピッチに円安が進んだ折には、今後も政府が円安けん制することを予想 している。
「与党としては、円安が進み過ぎると、野党の円安政策批判に利することになる。選 挙期間中は、120円を超えないように、口先介入してくる公算が大きい」と野村証券・ チーフ為替ストラテジストの池田雄之輔氏は言う。
他方、日銀については「2%のインフレを目指している以上、目標達成に円安の力は 借りたいだろう。ただ、急ピッチの円安は企業の事業計画に支障をきたすとの認識もある はずだ」としたうえで、このところ、黒田総裁の円安に対するニュアンスも微妙に変化し てきたとの見方を示している。
「110円ではまだ大丈夫というニュアンス。追加緩和とGPIFのリスク資産投資 拡大で115円まで行ったあたりまでは想定内。ただ、解散総選挙で120円を目指す円 安については、少しずつではあるが、『まだ、大丈夫』というニュアンスを後退させてい るようだ」と池田氏は分析する。
<豪ドルは下値リスクを警戒>
豪ドル AUD=EBS は0.8525―0.8561ドルのレンジでの推移となった。 前日の欧州時間に、0.85米ドル半ばのオプション・バリアを下抜け、損失確定売 りを巻き込んで下げ足を速め、一時0.8514米ドルと、2010年7月以来、4年4 カ月ぶりの安値を付けた。 この日も、0.8500米ドル付近にはオプション関連のオーダーが並び、同水準を 下回れば、前日同様に下げが加速する可能性があるとみられる。
一方、オーストラリア準備銀行(中銀、RBA)のロウ副総裁は25日、豪ドルが一 段と下落すれば、主要な輸出品目となっている資源価格の下落の影響が相殺されると指摘 し、経済成長を支援するだろうとの見方を改めて示した。同副総裁の発言は、豪ドルの売 り安心感を誘った。
(杉山健太郎) ((※ kentaro.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1115; Reuters Messaging: kentaro.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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