週明け31日の香港市場はまちまち。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比20.27ポイント(0.09%)安の22934.54ポイントと5日続落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は44.07ポイント(0.46%)高の9559.39ポイントと5日ぶりに反発した。
売買代金は619億900万香港ドル(28日は683億4200万香港ドル)。
好悪材料が入り混じる。
中国本土からの資金流入期待が追い風となる半面、先週末の米株や原油相場の下落は重しとなった。
WTI原油先物はこの日の時間外取引で、大幅に下げ幅を広げている。
全体相場に方向感はみられず、個別株動向の動きが目立った。
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険業務アジア大手のAIA(アメリカン・インターナショナル・アシュアランス:1299/HK)が4.8%下落。
銀行間決済の中国銀聯が28日夜、銀聯カードを使用した香港での投資型生命保険購入を全面禁止すると発表したことが売り材料視された。
原油安を嫌気し、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)も1.7%下げている。
半面、本土系銀行セクターはしっかり。
中国農業銀行(1288/HK)が1.6%高、中国建設銀行(939/HK)が1.4%高、中国銀行(3988/HK)が1.2%高、中国工商銀行(1398/HK)が0.9%高と上昇している。
深セン・香港株式市場間の相互取引スタートが目前に迫るなか、上海・香港の既存スキームを使った本土資金の香港流入が鮮明化していることが支援材料。
A/H格差が着目された。
たとえば中国銀行株の場合、香港H株は本土A株と比べ約1割のディスカウント状態にある。
【亜州IR】