[29日 ロイター] - 米クレジットカード大手マスターカードが29日発表した第2・四半期決算は利益が36%増加し市場予想を上回った。事業が再開し始め、旅行が回復の兆しを見せていることから、世界的に消費が回復し同社の業績を押し上げている。
株価は序盤の取引で1.2%高。
海外旅行の増加に伴い、クロスボーダー決済は現地通貨ベースで58%増となった。前年同期は45%減だった。
マイケル・ミーバック最高経営責任者(CEO)は声明で、「海外旅行はまだ回復の初期段階にあり、一段と上向く可能性がある」と述べた。
第2・四半期は政府による大規模な景気刺激策により個人消費が急増。同社の決済総額は現地通貨ベースで33%増の1兆9000億ドルに達した。
特別項目を除く純利益は19億ドル(1株当たり1.95ドル)と、前年同期の14億ドル(同1.36ドル)から増加。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は1株当たり1.75ドルだった。