ブラックフライデーがやってきました! 最大60%割引InvestingProをお見逃しなく 特別セールを請求する

欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い値動きか、米中休戦も次のステージに思惑

発行済 2020-01-15 17:25
更新済 2020-01-15 17:41
© Reuters.  欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い値動きか、米中休戦も次のステージに思惑

15日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想する。

今晩の米中通商合意に関する署名で、短期的に懸念は緩和される見通し。

ただ、今後の両国の協議は円滑に進むとは想定しにくく、円売りによるドルの上昇は限定的となりそうだ。

ドル・円は前日の取引で8カ月ぶりに心理的節目の110円台を回復したが、前日の海外市場では失速。

この日発表された米国の消費者物価指数(CPI)は底堅く、拡大基調の維持を裏付けた。

しかし、トランプ政権は11月大統領選まで対中関税を継続するとの報道を受け、リスクオンのムードは縮小した。

米中貿易協議は、今晩の会合で第1段階の合意に関し首脳が署名する予定で、足元は懸念の後退により円買いは抑制されている。

本日アジア市場では109円80銭台まで売られた後、国内勢を中心とした押し目買いで110円手前の水準に値を戻した。

とはいえ、この後の海外市場では戻りは限定的となりそうだ。

トランプ政権は昨年9月の制裁第4弾の税率を来月引き下げるものの、それに先立って発動した制裁の解除は見送る方針。

米中貿易協議は首脳による調印で一時休戦となる半面、市場の関心は次の局面に移ることになる。

中国側は産業補助金制度などの是正には慎重とみられ、第2段階は早くも難航が予想される。

そうした思惑から、前日までのリスク選好的な円売りは期待しにくい。

22時半に発表されるNY連銀製造業景気指数が堅調な内容ならドルに買いは入りやすいが、上昇は限定的とみる。

【今日の欧米市場の予定】・18:30 英・12月消費者物価指数(前年比予想:+1.5%、11月:+1.5%)・18:30 英・12月生産者物価産出指数・産出(前年比予想:+1.0%、11月:+0.5%)・19:00 ユーロ圏・11月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、10月:-0.5%)・19:00 ユーロ圏・11月貿易収支(10月:+280億ユーロ)・22:30 米・1月NY連銀製造業景気指数(予想:3.6、12月:3.5)・22:30 米・12月生産者物価指数(前月比予想:+0.2%、11月:0.0%)・01:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(金融政策の正常化)・01:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が朝食会出席・02:00 カプラン米ダラス連銀総裁講演(NYエコノミック・クラブ)・米中両国が第1段階の貿易合意に署名予定

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます