[ロンドン 23日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のブリハ委員は23日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために実施されているロックダウン(都市封鎖)が最も悲観的な見方以上に企業に打撃となっているため、英国は過去数世紀で最悪の不況の危機にひんしている可能性があると述べた。
ブリハ委員は「初期段階の経済指標と、英国よりも新型コロナ感染時期がやや早かった他国の状況に基づくと、英国は過去1世紀、もしくは数世紀で経験したものよりも急速かつ深刻な景気後退を経験しているようだ」と語った。
その上で「現時点で、経済を巡る可能性は非常に混乱しているが、パンデミック(世界的流行)が終息し他の条件が同じなら、原則としては新型コロナ発生前の軌道におおよそ戻るはず」としたものの、経済回復は急速な「V字型」ではなく、緩慢な「U字型」になる可能性が高いとした。