ライトコインはビットコインに似ているかもしれないが、幾つか重要な違いがある。
ライトコインは発行上限枚数がビットコインの4倍で、ブロックの生成速度が4倍速い。
マイニング報酬は50ライトコイン(LTC)から始まり、ブロックが84万個生成されるごとに半減する。
2019年8月、ライトコインは2度目の半減期を迎える予定で、それに伴いマイニング報酬も現在の25LTCから12.5LTCに半減する。
ライトコインの価格は2018年の弱気市場で打撃を受けたものの、仮想通貨取引所フォビ(Huobi)が4月4日に発表したデータによれば、2019年の1月1日以降で290%の大幅上昇を記録している。
そのひとつの理由として考えられるのが、今後予定されている半減期だ。
その論理は単純だ。
マイニング報酬の減少は、ライトコインの供給量の減少につながり、価格を押し上げるという論理だ。
では半減期は本当に価格の上昇につながるのだろうか?データを見てみよう。
仮想通貨関連のスタートアップ企業メサリ(Messari)のデータによれば、1回目の半減期が起こった2015年のライトコインにおいてマイニング報酬が半減する前は価格が高騰し、その後劇的に下落したことが分かった。
それでも半減期の後の価格はそれ以前よりも高く、このことは半減期がライトコインの価格にプラスの影響をもたらしたことを示唆している。
それでも、半減期が起こることでマイナーたちがネットワークの安全性を維持する意欲も減少するため、半減期はセキュリティー上の問題を招く可能性があることは心に留めておくべきだろう。
では、ライトコインに関するデータをより大局的に見てみるとどうなるか。
2019年の値動きは既に、2015年の値動きと同じように見える。
歴史が繰り返すかどうかは分からないが、今後ライトコインの半減期が起こるという予想が価格にプラスの影響を及ぼしていると信じるだけの根拠はある。
(記事提供:LongHash)LongHashは独自のデータ分析を基に、仮想通貨のトレンドやニュース、価格に関する情報を日中英の3ヶ国語で提供するジャーナリズム・プラットフォームです。
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