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UPDATE1: 東京株式市場・前場=反落、欧米債務問題への懸念が重し

発行済 2011-07-19 11:32
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日経平均<.N225>

前場終値 9903.58 -70.89

寄り付き 9921.50

安値/高値 9900.94─9945.72

出来高(万株) 71425

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 [東京 19日 ロイター] 前場の東京株式市場で、日経平均は反落した。欧米債務

問題への懸念を背景とした欧米株安を受け東京市場では序盤から売り優勢となった。欧州

勢や国内勢によるバスケット売りが観測され、銀行・証券など金融株やハイテク株などが

軟調に推移した。一方、アジアマネーの流入や米企業決算への期待感などが下支えしてい

るという。テクニカルでは200日移動平均線(9901円56銭=15日時点)を維持

できるかがポイントとされている。

 東証1部騰落数は、値上がり562銘柄に対し値下がり875銘柄、変わらずが218

銘柄だった。東証1部売買代金は4567億円。

 18日の欧米株は下落。欧州各国政府が債務危機への解決策を打ち出せないとの見方に

加え、米国では法定債務上限の引き上げで合意がまとまらないことへの不満から欧米銀行

株を中心に売りが膨らんだ。これを受け、3連休明けの東京市場では銀行・証券など金融

株を中心に売り優勢。一段の円高進行に対する警戒感も根強く、ハイテク株も軟調だった。

 外資系証券トレーダーによれば、欧州勢や国内勢からのバスケット売りが観測される一

方、主力コア銘柄にアジアマネー流入が指摘されている。市場では「欧州ストレステスト

を経ても南欧財政問題への不透明感が消えていない。ドル建ての日経平均は震災後の高値

圏にあるため、海外勢がいったんキャッシュアウトする動きをみせている」(コスモ証券

本店法人営業部次長の中島肇氏)との指摘もあった。

 一方、米IBMや米グーグルが好業績を発表しており、「今週から本

格化する米企業決算への期待感が下支えする」(準大手証券)という。日経平均は200

日線がサポートとなっているが、「米ダウ<.DJI>が1万2300ドルをさらに割ってくる

ならば、日経平均も200日移動平均線を割り込む可能性がある」(みずほ証券・エクイ

ティ調査部シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)と調整入りを懸念する声もあった。

 また、UBS証券チーフストラテジストの平川昇二氏は「ギリシャ債務問題や米国債務

上限問題などはいずれ解決の方向に向かうとみており、欧米株式市場にとっては4月以降

の下落局面である程度織り込んでいるとみている。デッドラインを間近に控え、最終局面

を迎えつつあるのではないか。上記問題に対してめどがつけば株式市場にとってアク抜け

につながるだろう」との見方を示した。

 個別銘柄ではJT<2914.T>が反落。同社は15日、4―6月期の国内たばこ販売数量が

前年比48.8%減の184億本になったと発表した。シェアは40.8%(前年度通期

のシェアは64.1%)。

 半面、サッカー用品を手がけるミズノ<8022.T>や国内女子サッカーリーグ「プレナスな

でしこリーグ」の冠スポンサーとなっているプレナス<9945.T>などの「なでしこ」関連が

堅調。サッカー女子ワールドカップで「なでしこジャパン」が初優勝したことを受けて、

国内でのサッカー人気が高まるとの期待感から買いが先行した。

  

 (ロイターニュース 杉山容俊)

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