Investing.com — 東京の消費者物価指数が予想を上回る上昇を示したことで、日本銀行（日銀）が早ければ6月にも利上げを実施する可能性が高まったと、INGのアナリストらが指摘した。
東京の
コアインフレ率は4月に前年同月比3.4%に上昇し、3月の2.4%から大幅に加速、市場予想の3.2%も上回った。この上昇はサービスや住宅における幅広い価格上昇に牽引されたものである。
総合CPI
も3.5%上昇し、こちらも予想を上回った。「今年は堅調な賃金上昇が見込まれており、日銀が期待していた持続可能なインフレがついに到来したようだ」とINGのアナリストらは述べ、4月の季節的な価格上昇が例年よりも顕著であったと付け加えた。
教育費の反発と持続的なサービスインフレは、生鮮食品価格の急激な緩和にもかかわらず、継続的な物価上昇圧力を示唆していると分析されている。
日銀は5月1日の次回金融政策決定会合では、米国の通商政策に関する不確実性が残っているため、金利を据え置くとの見方が広がっているが、INGは7月の利上げを基本シナリオとして維持している。
アナリストらは6月の利上げ実施の可能性も高まっていると指摘した。
米国の通商政策と関税に関する不確実性がタイミングを複雑にしているが、INGは日銀が今夏に金融引き締めを行い、円高を容認することで米国からの円安批判に対応すると予想している。
「我々は、状況がより明確になった時点で日銀が引き締めを行い、それによって円がさらに上昇すると考えている」とアナリストらは付け加えた。
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