米長期金利の上昇を意識して債券先物は上げ渋る展開か／債券・金利 今日のポイント 2018年02月02日（金曜日）−株式会社フィスコ 担当 小瀬 正毅 問合せ先：03-5774-2444 newsadmin@fisco.co.jp
今日のポイント *07:56JST 米長期金利の上昇を意識して債券先物は上げ渋る展開か
＜円債市場＞ 1日 債券先物3月限終値：150円20銭 レンジ：150円20銭-32銭 46559枚
本日2日の債券先物3月限は150円台前半で推移し、上げ渋る展開か。米長期金利の 上昇やユーロ圏の金利先高観が台頭していることを意識して債券先物の上値は さらに重くなりそうだ。現物債の取引では10年超の年限が相対的に弱含みとなる 可能性が高いとみられる。
・債券先物3月限想定レンジ：150円05銭-25銭 10年債利回り：0.09％-0.10％
＜米国債概況＞ 1日の米国長期債相場は下落。この日発表された1月の米ISM製造業景況指数は市場予想を やや上回る59.1だったことや、雇用関連指標の改善を意識して長期債などの売りが優勢と なった。2日に発表される1月の米雇用統計は強い内容になるとの思惑が広がっていること も長期債利回りの上昇を促した。10年債利回りは2.720％近辺から2.790％近辺まで上昇し た。債券市場では2018年に4回の利上げ（合計1ポイント）が実施されるとの見方が広がっ ているようだ。30年債利回りは2017年5月以来となる3％台に上昇した。
カーブはおおむねスティープニング。2年-10年は62.45bp近辺、5年-30年は45.15bp近辺 で引けている。2年債利回りは2.16％(前日比：+2bp)、10年債利回りは2.79％(同比：+8b p)、30年債利回りは3.02％(同比：+9bp)で取引を終えた。
本日の主要政治・経済イベント
＜国内＞ ・08:50 1月マネタリーベース（12月：前年比+11.2％）
＜海外＞ ・09:30 豪・10-12月期生産者物価指数（7-9月期：前年比+1.6％） ・18:30 英・1月建設業PMI（予想：52.0、12月：52.2） ・19:00 ユーロ圏・12月生産者物価指数（前年比予想：+2.3％、11月：+2.8％） ・22:30 米・1月非農業部門雇用者数（予想：+18.0万人、12月：+14.8万人） ・22:30 米・1月失業率（予想：4.1％、12月：4.1％） ・22:30 米・1月平均時給（前年比予想：+2.6％、12月：+2.5％） ・24:00 米・12月製造業受注（前月比予想：+1.5％、11月：+1.3％） ・24:00 米・12月耐久財受注改定値（速報値：前月比+2.9％） ・24:00 米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値（予想：95.0） ・03:30 カプラン米ダラス連銀総裁 ・05:30 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演 《MK》