債券先物は150円台半ばで推移し、やや底堅い動きか／債券・金利 今日のポイント 2018年02月09日（金曜日）−株式会社フィスコ 担当 小瀬 正毅 問合せ先：03-5774-2444 newsadmin@fisco.co.jp
今日のポイント *08:01JST 債券先物は150円台半ばで推移し、やや底堅い動きか
＜円債市場＞ 8日 債券先物3月限終値：150円42銭 レンジ：150円40銭-47銭 24711枚
本日9日の債券先物3月限は150円台半ばで推移し、やや底堅い動きとなりそうだ。 欧米株安を意識して安全逃避的な債券買いが増えるとみられる。為替相場は円高 方向に振れているため、10年以降のカーブフラットニングを想定した取引も増える 可能性がある。
・債券先物3月限想定レンジ：150円40銭-60銭 10年債利回り：0.065％-0.75％
＜米国債概況＞ 8日の米国長期債相場は下げ渋った。米国株の大幅続落を意識して安全逃避的な買いが増 えたことが要因。8日発表の先週分新規失業保険申請件数は予想に反して減少したことや、 英中央銀行が「昨年11月の想定より早期に利上げが必要になる可能性があるとの見解を表 明したことから、米長期金利は上昇する場面があった。 しかしながら、米国株の急落を意識して安全逃避的な買いが入ったことから、10年債利 回りは取引終了時点にかけて前日末の水準をやや下回った。10年債利回りは一時2.881％近 辺まで上昇したが、株安を意識して2.805％近辺まで低下する場面があった。
8日に行われた30年国債入札では最高落札利回りが3.121％、間接落札比率は61.20％、応 札倍率は2.26倍となった。間接落札比率と応札倍率は前回実績を下回った。30年国債 入札はやや低調な結果となった。
カーブは短・長期、中・長期間でややスティープニング。2年-10年は71.65bp、5年-30年 は58.80bp近辺で引けた。2年債利回りは2.10％(前日比：-2bp)、10年債利回りは2.82％(同 比：-2bp)、30年債利回りは3.13％(同比：+2bp)で取引を終えた。
本日の主要政治・経済イベント
＜国内＞ ・08:50 1月マネーストックM3（前年比予想：+3.1％、12月：+3.1％） ・13:30 12月第3次産業活動指数（前月比予想：+0.2％、11月：+1.1％）
＜海外＞ ・09:30 豪準備銀行が四半期金融政策報告発表 ・10:30 中・1月消費者物価指数（前年比予想：+1.5％、12月：+1.8％） ・10:30 中・1月生産者物価指数（前年比予想：+4.3％、12月：+4.9％） ・11:00 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演（経済見通し） ・18:30 英・12月鉱工業生産（前月比予想：-0.9％、11月：+0.4％） ・18:30 英・12月貿易収支（予想：-115.50億ポンド、11月：-122.31億ポンド） ・22:30 カナダ・1月失業率（予想：5.8％、12月：5.8％←5.7％） ・24:00 米・12月卸売在庫改定値（前月比予想：+0.2％、速報値：+0.2％） 《MK》