債券先物は150円台後半で推移し、下げ渋る展開か/債券・金利 今日のポイント 2018年02月16日(金曜日)−株式会社フィスコ 担当 小瀬 正毅 問合せ先:03-5774-2444 newsadmin@fisco.co.jp
今日のポイント *08:02JST 債券先物は150円台後半で推移し、下げ渋る展開か
<円債市場> 15日 債券先物3月限終値:150円63銭 レンジ:150円55銭-68銭 31630枚
本日16日の債券先物3月限は150円台後半で推移し、下げ渋る展開となりそうだ。 為替相場の円高進行を意識して安全逃避的な債券買いがただちに縮小する可能性は 低いとみられる。日経平均株価は底堅い動きとなりそうだが、円高進行に対する 市場の警戒感は高まっており、株高でも債券相場は下げ渋る展開となりそうだ。 現物債の取引では中・長期債の気配が相対的にしっかりとなりそうだ。
・債券先物3月限想定レンジ:150円55銭-70銭 10年債利回り:0.05%-0.06%
<米国債概況> 15日の米国長期債相場は伸び悩み。この日発表された米1月生産者物価指数は前年比+2. 7%、コア指数は同比+2.2%と市場予想を上回ったことが債券相場の反発を抑えた。1月の 鉱工業生産は予想に反して減少したが、インフレ進行に対する市場の警戒感は低下しなか った。株高や米財政赤字増大に対する懸念が浮上していることも、引き続き債券利回りの 上昇を促す一因となったようだ。10年債利回りは一時2.880%まで低下したが、株高を意識 して2.910%近辺まで戻した。
カーブは短・長期、中・長期間でフラットニング。2年-10年は72.10bp、5年-30年は51.1 0bp近辺で引けた。2年債利回りは2.18%(前日比:+2bp)、10年債利回りは2.91%(同比:0 bp)、30年債利回りは3.16%(同比:0bp)で取引を終えた。
本日の主要政治・経済イベント
<国内> ・日銀正副総裁人事案など国会提示予定
<海外> ・18:30 英・1月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.5%、12月:-1.5%) ・22:30 米・1月住宅着工件数(予想:123.5万戸、12月:119.2万戸) ・22:30 米・1月住宅建設許可件数(予想:130.0万戸、12月:130.0万戸) ・22:30 米・1月輸入物価指数(前月比予想:+0.6%、12月:+0.1%) ・24:00 米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:95.3、1月:95.7) ・旧正月で休場:中国(21日まで)、ベトナム(20日まで)、香港(19日まで)、韓国 (17日まで)など 《MK》