債券先物は上げ渋る展開か、10年国債の入札結果を見極める展開/債券・金利 今日のポイント 2018年03月01日(木曜日)−株式会社フィスコ 担当 小瀬 正毅 問合せ先:03-5774-2444 newsadmin@fisco.co.jp
今日のポイント *07:57JST 債券先物は上げ渋る展開か、10年国債の入札結果を見極める展開
<円債市場> 28日 債券先物3月限終値:150円93銭 レンジ:150円91銭-98銭 33298枚
本日3月1日の債券先物3月限は150円台後半で推移し、上げ渋る展開となりそうだ。10年 国債入札の結果を見極める展開となる。長期債の需給関係は悪化していないため、今回の1 0年国債入札は無難な結果になると予想されるが、需要が市場予想を下回った場合、債券先 物は反落する可能性が高い。現物債の取引では5年債の気配が相対的にややしっかりとなり そうだ。
・債券先物3月限想定レンジ:150円75銭-00銭 10年債利回り:0.045%-0.055%
<米国債概況> 2月28日の米国長期債相場は反発。米国金利の先高観は後退していないものの、月末に絡 んだデュレーション調整の買いが入ったことや、米国株の大幅続落を意識した安全逃避的 な買いが増えたことから長期債利回りは反落した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 は27日に行われた米下院での議会証言で「政策金利のさらなる漸進的な引き上げが、最大 限の雇用と物価安定という当局の目標達成への最善策となる」などの見解を表明したが、 市場関係者の間では「インフレ見通しのさらなる引き上げがない場合、今年4回の利上げは 難しい」との見方も出ている。 カーブはおおむねフラットニング。2年-10年は60.85bp近辺、5年-30年は48.05bp近辺で 引けた。2年債利回りは2.25%(前日比:−1bp)、10年債利回りは2.86%(同比:−3bp)、30 年債利回りは3.13%(同比:−3bp)で取引を終えた。
本日の主要政治・経済イベント
<国内> ・08:50 10-12月期法人企業統計調査・全産業設備投資(前年比予想:+3.0%、 7-9月期:+4.2%) ・10:30 片岡日銀審議委員あいさつ(岡山市) ・12:45 10年国債入札の結果発表 ・14:30 片岡日銀審議委員会見
<海外> ・09:30 豪・10-12月期民間設備投資(前期比予想:+1.0%、7-9月期:+1.0%) ・10:45 中・2月財新製造業PMI(予想:51.3、1月:51.5) ・15:45 スイス・10-12月期GDP(前年比予想:+1.7%、7-9月期:+1.2%) ・16:00 英・2月全国住宅価格(前月比予想:+0.1%、1月:+0.6%) ・17:15 スイス・1月小売売上高(12月:前年比+0.6%) ・18:00 ユーロ圏・2月製造業PMI改定値(予想:58.5、速報値:58.5) ・18:30 英・2月製造業PMI(予想:55.0、1月:55.3) ・18:30 英・1月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:6.2万件、12月:6.1万件) ・19:00 ユーロ圏・1月失業率(予想:8.6%、12月:8.7%) ・22:30 米・1月個人所得(前月比予想:+0.3%、12月:+0.4%) ・22:30 米・1月個人消費支出(前月比予想:+0.2%、12月:+0.4%) ・22:30 米・1月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.5%、12月:+1.5%) ・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.5万件、前回:22.2万件) ・22:30 カナダ・10-12月期経常収支(予想:-176.5億加ドル、7-9月期:-193. 5億加ドル) ・23:45 米・2月製造業PMI改定値(予想:55.9、速報値:55.9) ・24:00 米・2月ISM製造業景況指数(予想:58.6、1月:59.1) ・24:00 米・1月建設支出(前月比予想:+0.3%、12月:+0.7%) ・24:00 パウエル米FRB議長が議会証言(上院銀行委員会) ・01:00 ダドリーNY連銀総裁講演(貿易とグローバリゼーション) 《MK》