午前のアジアの株式市場は、強弱が入り混じっている。
スティーブン・ミンチン財務長官は、「米国は貿易摩擦について議論する余地がある。しかし、中国はまず経済改革を進めることに同意しなければならない」と述べた。さらに「中国が構造改革をしたいと考えるなら、米国は話し合うことが可能だ。我々は関税を課したいわけではない、公正取引をしてほしいといっているだけだ」とも話している。
これに対し、中国のShouwen商務副大臣は、「貿易問題が発生したとき、それについて議論しなければならない」とコメントを発表。
中国の 上海株価総合指数は0.3%下落し、 深セン株価指数は0.4%の上昇、香港のハンセン株価指数は0.7%上昇した。
国営の中国紙「グローバルタイムズ(Global Times)」が発表した記事によると、中国の観光客が、最近の両国間の貿易摩擦の後、米国を訪問することに「消極的」であると主張した。同紙は、現地の旅行計画サイトMafengwoのデータを引用して、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、ラスベガスなどのアメリカの主要旅行先への旅行に対する関心は、「最高の休暇シーズンに近づくにつれ、米国への旅行意欲が減少した」と発表している。
同紙はさらに、米国から他の旅行先への切り替えが進めば、米国経済の観光分野を「弱らせる可能性がある」とも指摘した。米国を訪れる中国人観光客は約300万人にのぼり、金額は300億ドルを超えている。 これに対して、米国の旅行関係者は、中国からの観光需要の減速はまだ見られないと述べた。米国旅行協会のJonathan Grella副総裁は、「中国から米国への旅行が横ばいまたは減少しているという統計的証拠はない」と語っている。
その他の地域では、日本の日経225は午前の取引で1.4%、韓国のコスピは1.1%上昇した。オーストラリアの S&P / ASX 200は0.2%下落した。