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後場に注目すべき3つのポイント~海外勢によるショートカバーの動向を注視

発行済 2018-09-20 12:36
更新済 2018-09-20 12:40
後場に注目すべき3つのポイント~海外勢によるショートカバーの動向を注視
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20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


・日経平均は小幅ながら5日続伸、海外勢によるショートカバーの動向を注視
・ドル・円はじり安、株価にらみの展開
・値上がり寄与トップはファーストリテG (T:9983)、同2位はファナック (T:6954)

■日経平均は小幅ながら5日続伸、海外勢によるショートカバーの動向を注視

日経平均は小幅ながら5日続伸。
0.39円高の23672.91円(出来高概算7億5337万株)で前場の取引を終えた。
19日の米国市場では、米中貿易摩擦の過度な警戒感が一服し、アジア・欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行。
中国の李克強首相が輸出競争力を向上させるために人民元切り下げを行わないと発言し、貿易摩擦への懸念が後退した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の23580円となり、こちらの水準を上回って朝方から買いが先行した。
一方で、短期的な過熱感が意識されて利益確定売りの動きが強まり、前引けにかけて上げ幅を縮小する展開となった。


東証1部の値上がり数は843社と全体の4割に留まった。
セクターでは、銀行業、非鉄金属、証券・商品先物取引業、保険業が上昇する一方で、石油石炭製品、金属製品、パルプ・紙はさえない。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)とファナック (T:6954)の2銘柄で39円の日経平均押し上げ要因となった。


本日の自民党総裁選の投開票や今週末に予定される日米通商協議(FFR)を控えて、利益確定の動きから、日経平均の上値は重くなっている。
物色としては、主要ハイテク株は揃って軟調だが、米長期金利上昇を受けた銀行株のほか、商社株などに足元で関心が向かっている。
前週末にかけて歴史的高水準まで上昇したNT倍率の修正が進んでいることがわかる。
中期的なトレンドとしては、1月23日の高値24129.34円までの戻りが視野に入るなか、引き続き海外勢によるショートカバーの動向を注視する必要がありそうだ。
また、9月中間決算を前に国内法人による売りも出やすいなか、これまで相場上昇を主導してきた短期筋による225先物の利益確定売りには注意したいところ。



■ドル・円はじり安、株価にらみの展開

20日午前の東京外為市場でドル・円はじり安。
日本株高継続に伴う円売りは継続しているが、中国株の不安定な値動きでドルはやや値を下げた。


ドル・円は、日経平均株価の連騰を背景に円売り基調が強まり、ドルは112円30銭台に小幅上昇。
上海総合指数の寄り付き後のプラス圏推移も、円売り基調を支援したようだ。


ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持し、目先の日本株高継続を意識した円売りに振れやすい。
ただ、上海総合指数は不安定な値動きとなり、足元の円売りを弱めそうだ。


一方、米10年債利回りは3%台の高水準を維持するものの、伸び悩んでおり、ドル買いは小幅にとどまっているもよう。


ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円08銭から112円34銭、ユーロ・円は130円95銭から131円15銭、ユーロ・ドルは1.1669ドルから1.1683ドルで推移した。



■後場のチェック銘柄

・アカツキ (T:3932)やテクノマセマティカル (T:3787)など、5銘柄がストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはファーストリテG (T:9983)、同2位はファナック (T:6954)


■経済指標・要人発言

【経済指標】

・NZ・4-6月期GDP速報値:前年比+2.8%(予想:+2.5%、1-3月期:+2.7%)


☆後場の注目スケジュール☆


・16:30 スイス中銀が政策金利発表(-0.75%に据え置き予想)

<HH>

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