前日の米国市場はまちまちの結果だった。
ダウ平均株価はボーイング737MAXに新たな欠陥が見つかり、ボーイング株が下落したことで指数全体も押し下げられたが、 S&P 500や ナスダック総合指数は上昇して終えた。
株式市場はG20における米中協議への楽観と悲観が入り交じり、土曜日の首脳会談の結果待ちとなっている。クドロー国家経済会議委員長は「首脳会談前に合意したことはなにもない」とインタビューで発言し、昨日の香港の新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」の休戦暫定合意を否定した。とはいえ、出発前のトランプ大統領の発言などから完全決裂の可能性は低いだろう。合意は無理にしても閣僚級協議継続などどのラインで妥協するかが鍵となる。
日経平均株価は2万1204円まで下落。米10年債利回りは2.014%、ドル/円は107.64円と円高に振れている。上海総合指数は0.76%安となっている。
現状の流れだと後場の日経平均は上値が重いだろう。日経225先物で見れば2万1160円がレジスタンスラインであり、これを下抜くと下落の流れが強まる可能性がある。ただし、本日は明日の首脳会談の前に米中閣僚級協議が開催予定であり、米中貿易協議関連ニュース次第では株価が上下に動く可能性もあるので注意が必要だ。