[シドニー 22日 ロイター] - メルボルン研究所とウエストパック銀行が公表した1月のオーストラリア消費者信頼感指数は前月比1.8%低下し、昨年10月以来最低水準となった。
12月は1.9%低下した。
森林火災の経済への影響に対する家計の不安から、悲観的な見方が強まった。
前年同月比では6.2%低下した。
1月の指数は93.4で、悲観的な回答が楽観的な回答を引き続き上回ったことを示した。
マインドの低下は消費支出にとって悪い前兆となるほか、今後数四半期の経済成長に打撃をもたらす可能性がある。
エコノミストは全般に、2020年3月までの四半期ごとの国内総生産(GDP)伸び率は森林火災によって0.25─0.4%押し下げられると予想している。農業、小売、観光、建設が最も打撃を受けるとみられている。
ウエストパックの主任エコノミスト、ビル・エバンズ氏は文書で、指数はもっと大幅に低下していた可能性があるが、調査が行われた週に広範囲で降雨があり、森林火災による打撃が緩和される面があったと指摘。「調査が数週間早く行われていたら、指数は元が低水準であるにもかかわらず、さらに大幅な低下を示していた公算が大きい」と述べた。
1月は、全サブ指数が低下。「今後5年の経済見通し」を示すサブ指数は3.7%、「今後12カ月の経済見通し」を示すサブ指数は5.4%それぞれ低下した。