[コロンボ 1日 ロイター] - ヌランド米国務次官は1日、国際通貨基金(IMF)がスリランカに29億ドルの融資を実施する上で、中国の取り組みは不十分との認識を示した。
中国国有の中国輸出入銀行はスリランカ政府に書簡を送り、2年間の債務支払い猶予を提案し、IMFの支援を支持する意向を示している。
ヌランド氏は「中国がこれまで提示した内容は十分でない。債務再編でIMFの基準を満たすという信頼できる具体的な保証を確認する必要がある」と述べた。
スリランカは昨年9月、IMFから29億ドルの金融支援を受けることで暫定合意したが、実行に必要な理事会の承認は下りていない。スリランカは、IMFからの融資で最終合意するため、主な二国間の債権者である中国とインドの支援を必要としている。インドは先月、スリランカを支援する意向を示している。