シカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで2月2 日付けのネットの円の買い持ち高は3年ぶり高水準から減少した。
今週(2/8週)は引き続き原油動向を睨みつつ米国の年内の利上げを探る展開が続く。
年初からのチャイナショック、ドル高、新興諸国や世界経済の鈍化を受けて米国の製造業だけでなく米国経済に重要なサービズ業にも影響が出始めた。
一部では景気後退懸念も浮上。
また、今まで年内の4回の利上げが「理にかなう」との見解を示していたNY連銀のダドリー総裁でさえ「金融混乱が長期化した場合、FRBは政策決定で真剣に考慮する必要がある」と言及し姿勢をハト派寄りに転換。
フィッシャー副議長でさえ「市場の混乱が3月FOMCでの政策決定にどのように影響するかはわからない」「利上げのペースは経済の指標次第で、事前に決定されているわけではない」と金利見通しにも不透明感が強まったことを示唆しタカ派姿勢を緩和した。
このため年内の利上げの可能性に、懐疑的見方が広がった。
しかし、米1月雇用統計では労働市場の回復が引き続き順調に継続している証拠が示された。
FRB高官の「労働市場は目標である完全雇用をほぼ達成」との見方を裏付けた形。
3月の利上げ観測も依然選択肢となるとの見方も再燃している。
アトランタ連銀は第1四半期国内総生産(GDP)の見通しを悲観的な1.2%から2.2%成長へ大幅に引きあげた。
個人消費の伸びが2.5%から3.0%成長へ、民間の投資が‐0.4%から+2.1%にそれぞれ上方修正されたためと説明。
米FRBの利上げの軌道に不透明感が強まる中、イエレンFRB議長は米国上下院で半年に一度の金融政策に関する証言を予定しており、経済に関する判断や見通しに注目が集まる。
また、イエレンFRB議長が「雇用のたるみ」を判断する上で特に注視している米FRBが発表する1月労働市場情勢指数や米労働省が発表する12月JOLT求人件数でさらに雇用の状況を探る。
米国経済は7割が消費で占められるため、米国の小売り売上高にも注目が集まる。
小売りもマイナスからプラスに改善が予想されている。
米雇用と同様に追加利上げを正当化する結果となるとドルがさらに上昇する可能性がある。
一方、中国は春節(旧正月)、ブラジルでは年に一度のリオのカーニバル(6−9日)で新興諸国の一部市場は休場となるため安心感がひろがり、リスク選好の動きが優勢となる可能性がある。
●米国 8日:1月労働市場情勢指数:12月2.9 9日:米12月JOLT求人:(11月543.1万人) 10日:イエレンFRB議長が米下院金融サービス委員会で半年に一度の金融政策に関する証言、ウィリアム・サンフランシスコ連銀総裁が経済の健全性について講演 11日:イエレンFRB議長が上院銀行委員会で証言 12日:ダドリーNY連銀総裁会見、米1月小売り売上高:予想前月比0.1%(12月‐0.1%) ■イエレンFRB議長の雇用たるみダッシュボー ド ◎危機前に比べ状態が改善 危機前の水準と比較 1月雇用者数(Nonfirm payrolls):15.1(12月26.2万人) 16.18万人(上回る) 1月失業率(Unemploynent rate):4.9%(12月5.0%) 5%(下回る) 11月解雇率(Layoffs/discharges rate):1.2%(10月1.2%) 1.4%(下回る) 11月求人率(Job openings rate):3.7% (10月3.6%) 3%(上回る) ◎状態が危機前より依然悪い 11月退職率(Quits rate):2.0%(10月2.0%) 2.1%(下回る) 1月広義の失業率(U-6):9.9 %(12月9.9%) 8.8%(上回る) 11月採用率(Hires rate):3.6%(10月3.6%) 3.8%(下回る) 1月長期失業率:41.9%(11月41.6%、15週以上、前年46.3) 19.1%(上回る) 1月労働参加率:62.7%(12月62.6%) 66.1%(下回る) ●ユーロ圏 11日:財務相会合 ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 *日本円 ネット・円買い持ち:+37,245(2/2)←円買い持ち:+50,026(1/26)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-87,073(2/2)←ユーロ売り持ち:-127,215(1/26)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:-45,018(2/2)←ポンド売り持ち:-47,537(1/26)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン売り持ち:-4,695(2/2)←スイスフラン売り持ち:-4,503(1/26)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル売り持ち:-52,420(2/2)←加ドル売り持ち:-66,819(1/26)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル売り持ち:-26,168(2/2)←豪ドル売り持ち:-32,798(1/26)
今週(2/8週)は引き続き原油動向を睨みつつ米国の年内の利上げを探る展開が続く。
年初からのチャイナショック、ドル高、新興諸国や世界経済の鈍化を受けて米国の製造業だけでなく米国経済に重要なサービズ業にも影響が出始めた。
一部では景気後退懸念も浮上。
また、今まで年内の4回の利上げが「理にかなう」との見解を示していたNY連銀のダドリー総裁でさえ「金融混乱が長期化した場合、FRBは政策決定で真剣に考慮する必要がある」と言及し姿勢をハト派寄りに転換。
フィッシャー副議長でさえ「市場の混乱が3月FOMCでの政策決定にどのように影響するかはわからない」「利上げのペースは経済の指標次第で、事前に決定されているわけではない」と金利見通しにも不透明感が強まったことを示唆しタカ派姿勢を緩和した。
このため年内の利上げの可能性に、懐疑的見方が広がった。
しかし、米1月雇用統計では労働市場の回復が引き続き順調に継続している証拠が示された。
FRB高官の「労働市場は目標である完全雇用をほぼ達成」との見方を裏付けた形。
3月の利上げ観測も依然選択肢となるとの見方も再燃している。
アトランタ連銀は第1四半期国内総生産(GDP)の見通しを悲観的な1.2%から2.2%成長へ大幅に引きあげた。
個人消費の伸びが2.5%から3.0%成長へ、民間の投資が‐0.4%から+2.1%にそれぞれ上方修正されたためと説明。
米FRBの利上げの軌道に不透明感が強まる中、イエレンFRB議長は米国上下院で半年に一度の金融政策に関する証言を予定しており、経済に関する判断や見通しに注目が集まる。
また、イエレンFRB議長が「雇用のたるみ」を判断する上で特に注視している米FRBが発表する1月労働市場情勢指数や米労働省が発表する12月JOLT求人件数でさらに雇用の状況を探る。
米国経済は7割が消費で占められるため、米国の小売り売上高にも注目が集まる。
小売りもマイナスからプラスに改善が予想されている。
米雇用と同様に追加利上げを正当化する結果となるとドルがさらに上昇する可能性がある。
一方、中国は春節(旧正月)、ブラジルでは年に一度のリオのカーニバル(6−9日)で新興諸国の一部市場は休場となるため安心感がひろがり、リスク選好の動きが優勢となる可能性がある。
●米国 8日:1月労働市場情勢指数:12月2.9 9日:米12月JOLT求人:(11月543.1万人) 10日:イエレンFRB議長が米下院金融サービス委員会で半年に一度の金融政策に関する証言、ウィリアム・サンフランシスコ連銀総裁が経済の健全性について講演 11日:イエレンFRB議長が上院銀行委員会で証言 12日:ダドリーNY連銀総裁会見、米1月小売り売上高:予想前月比0.1%(12月‐0.1%) ■イエレンFRB議長の雇用たるみダッシュボー ド ◎危機前に比べ状態が改善 危機前の水準と比較 1月雇用者数(Nonfirm payrolls):15.1(12月26.2万人) 16.18万人(上回る) 1月失業率(Unemploynent rate):4.9%(12月5.0%) 5%(下回る) 11月解雇率(Layoffs/discharges rate):1.2%(10月1.2%) 1.4%(下回る) 11月求人率(Job openings rate):3.7% (10月3.6%) 3%(上回る) ◎状態が危機前より依然悪い 11月退職率(Quits rate):2.0%(10月2.0%) 2.1%(下回る) 1月広義の失業率(U-6):9.9 %(12月9.9%) 8.8%(上回る) 11月採用率(Hires rate):3.6%(10月3.6%) 3.8%(下回る) 1月長期失業率:41.9%(11月41.6%、15週以上、前年46.3) 19.1%(上回る) 1月労働参加率:62.7%(12月62.6%) 66.1%(下回る) ●ユーロ圏 11日:財務相会合 ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 *日本円 ネット・円買い持ち:+37,245(2/2)←円買い持ち:+50,026(1/26)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-87,073(2/2)←ユーロ売り持ち:-127,215(1/26)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:-45,018(2/2)←ポンド売り持ち:-47,537(1/26)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン売り持ち:-4,695(2/2)←スイスフラン売り持ち:-4,503(1/26)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル売り持ち:-52,420(2/2)←加ドル売り持ち:-66,819(1/26)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル売り持ち:-26,168(2/2)←豪ドル売り持ち:-32,798(1/26)