世界の出張支出は2023年、特に北米、中南米、中東、アフリカで堅調な回復を見せ、企業は対面式のイベントや会議を再開した。グローバル・ビジネス・トラベル・アソシエーション（Global Business Travel Association）の報告によると、支出は前年比30％増の1兆3400億ドルに達したが、パンデミック前の基準には7％ほど及ばなかった。
同協会のスザンヌ・ノイファング最高経営責任者（CEO）は、「世界経済がより伝統的なサイクルに戻るにつれて、ビジネストラベルの支出は引き続き堅調に伸びると予想されるが、より正常で緩やかなレベルである」と述べた。予測によると、2024年末までの支出は1兆4,800億ドルに上り、パンデミック前の最高額である1兆4,300億ドルを上回るという。
全体的な成長にもかかわらず、インフレを考慮すると、2023年の数字は2019年より22％低い。アジア太平洋地域は、2023年に最も急成長したにもかかわらず、まだ完全には回復しておらず、中国の出張支出は前年比9％増だが、まだパンデミック前の水準を下回っている。対照的に、韓国とインドの支出はそれぞれ27％増と22％増と大幅に増加した。
北米では、前年比25％増と前年の73％増から伸びが鈍化したものの、それでも3,468億ドルの支出となり、パンデミック前の記録を上回った。西欧も減速を経験し、2022年の109％の急増に続き、2023年は33％の増加となった。しかし、同地域の支出はパンデミック前よりまだ6％少なかった。
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