製薬会社のファイザー、GSK、Modernaが今週末に決算発表を控える中、呼吸器合胞体ウイルス（RSV）ワクチン2年目の市場シェア争いが激化している。
投資家やアナリストは、薬局の棚スペースを確保し、市場シェアを拡大するための各社の戦略を知りたがっている。特に、最近の米国のガイドラインでRSVワクチン接種の推奨年齢が絞られた後ではなおさらだ。
米国疾病予防管理センター（CDC）は先月、勧告を更新し、RSVワクチンは75歳以上の成人、およびRSVの重症化リスクを高める特定の病状を持つ60歳から74歳の人に使用すべきであると勧告した。これは、60歳以上のすべての人に推奨していた前年からの変更である。
GSKは現在、米国市場で圧倒的な地位を占めており、2023年には3分の2を獲得しているが、これは主に小売薬局との契約によるものである。
アナリストらは、RSVワクチンをリスクの高い50歳から59歳の成人に拡大することで、この年齢層に対するFDAの承認を受けている唯一の企業であるGSKのリードが強固になると指摘している。しかし、CDCが50歳から59歳へのワクチン接種を推奨しないという決定を下したことで、発表翌日のGSK株は6％下落した。
発売初年度のファイザーとGSKのRSVワクチンの売上は合わせて24億ドルを超えた。今年の売上予測は、GSKとファイザーがそれぞれ約12億ドル、最近承認されたModernaのmResviaが3億7000万ドルと予想されている。
GSKは、ファイザーが火曜日に発表した決算に続き、水曜日に決算を発表する予定だが、自社のワクチンであるアレクスヴィーの長期的な成長の可能性に自信を示している。一方ファイザーは、RSVワクチンであるアブリスボの2023年の発売が予想を下回ったことを認め、商業戦略の改善に注力している。
ファイザーのワクチンは、新生児を守るために妊婦に使用する独自の承認を持っており、最近、2年間で約500万回分を英国に供給する契約を獲得した。
mRNA型RSVワクチン「mResvia」で市場に参入するModerna社は、今年の売上高で3位になると予想されている。同社は、プレフィルドシリンジの利便性を武器に普及を促進し、主要小売店やその他のケアポイントにmResviaを積極的に販売している。モデナの決算報告は木曜日に予定されている。
RSVは風邪に似た症状を引き起こすことで知られており、特に幼児や高齢者では肺炎などの重篤な症状を引き起こす可能性がある。米国では、RSVにより年間約177,000人が入院し、14,000人が死亡している。
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