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カンロ Research Memo(4):飴が連結売上高の60〜70%を占める

発行済 2017-03-31 15:40
更新済 2017-03-31 16:00
カンロ Research Memo(4):飴が連結売上高の60〜70%を占める
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■菓子市場動向

1. 国内菓子市場の動向
全日本菓子協会によると、国内市場においてチョコレートの2015年の販売金額は、2010年比で20.6%増加、キャンディ(飴菓子)は同0%、ガムは同27.7%減となっている。
生産数量で見ると、チョコレートが同12.9%増なのに対し、キャンディ(飴菓子)が同3.3%減、ガムが同26.1%減で、チョコレートは生産数量の増だけでなく、販売単価も大きく増加、キャンディ(飴菓子)はチョコレートよりは劣るものの販売単価が上昇していることが分かる。
飴は比較的安定的に推移している一方、最近の小売店における陳列棚のチョコレート商品が多くなったことからもうかがえるように、チョコレートにおいては購買者の意欲を沸き立てるようなマーケティングや販売方法ができているようだ。


2. カンロの販売金額シェア
2016年の飴とグミなどから成るキャンディ市場は2510億円で過去6年で見ても長期で見ても同等の水準を保っており、カンロ (T:2216)の主戦場となっている。
同年のキャンディ市場における同社の2016年の販売金額メーカーシェアは1割程度、飴販売金額メーカーシェアは1割強と見られる。
上位10社累計シェアはそれぞれ68.6%、66.5%で、スナック市場とは異なり、キャンディ・飴市場ともに寡占化は進んでいないようだ。


(株)インテージのSRI(全国区小売店パネル調査)が提供している直近5ヶ年の販売金額推移によると、2016年の飴の販売金額は2012年比で94億円減少したのに対して、グミは同112億円増加している。
また、グミは飴に取って替わる規模ではないが、単価は同16%上昇、商品が高価格帯も含めて多様であることと、小売業においても陳列棚の占める割合は拡大しているが地方や小規模小売店において構成比はいまだ低く、拡大余地はあるのが特徴と言える。
グミが商品として世に出てから20年弱が経過しており、高齢者にも浸透してきたと同社は考えている。
また、2016年グミ販売金額メーカーシェアにおいても同社は1割強と見られる。


3. キャンディの輸出動向
飴とグミなどから成るを含むキャンディのエリア別輸出金額推移については、特にアジアが著しい伸びを示しており、2015年は2011年比で+107.6%、金額にして31億円増加している。


(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)

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