プレミアムデータを入手しましょうサイバーマンデーで 最大55%引き InvestingPro特別セールを請求する

米FTC、メタのVRアプリ買収差し止め訴訟弁論で買収不当と主張

発行済 2022-12-09 14:34
更新済 2022-12-09 14:37
© Reuters.  12月8日、米連邦取引委員会(FTC)が米IT大手メタ・プラットフォームズによる米仮想現実(VR)アプリ開発企業買収の差し止めを求めカリフォルニア州連邦地裁で起こした訴

[サンノゼ(米カリフォルニア州)/ワシントン 8 9日 ロイター] - 米連邦取引委員会(FTC)が米IT大手メタ・プラットフォームズによる米仮想現実(VR)アプリ開発企業買収の差し止めを求めカリフォルニア州連邦地裁で起こした訴訟で、8日に口頭弁論が始まった。FTC側は買収について、仮想空間「メタバース」で独占的地位を得る狙いで、独占禁止法(反トラスト法)に違反していると改めて主張した。

VRアプリ企業は「Within(ウィジン)」。メタは昨年10月、フェイスブックから社名を変更した翌日に買収を発表。FTCは今年7月に提訴していた。FTCはメタが競合相手に育つと見なした小規模企業を買収し、正当な競争努力でなく資金力で市場の優位性を握る手法を繰り返しているとし、この阻止を目指すとしている。

FTC側は弁論で、ウィジンの提供する人気フィットネスアプリの顧客獲得が買収の狙いだとし、VRユーザーの新規獲得やユーザー層多様化を手っ取り早く図る計画の一環だと主張。メタのVRユーザーが現状では男性若者層のゲーム愛好者に偏りがちな点に言及し、ウィジン買収はこれを補完する意味合いがあるとした。

© Reuters.  12月8日、米連邦取引委員会(FTC)が米IT大手メタ・プラットフォームズによる米仮想現実(VR)アプリ開発企業買収の差し止めを求めカリフォルニア州連邦地裁で起こした訴訟で、口頭弁論が始まった。写真はメタのロゴ。ブリュッセルで6日撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)

その上で、メタが買収に頼らなくても自社の大規模な金銭的、人的資源を使うことで、独自のVR運動アプリを構築することができたはずだと主張。ウィジン買収前にはメタが実際にそうした動きを計画していたと指摘した。同社が在宅フィットネス機器の米新興企業ペロトンに提携を提案しており、その証拠にザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)もこの提携を通じた自社開発に乗り気だった電子メール記録があるとした。

これに対しメタやウィジン側は、関連する市場についてFTCが誤解しているとし、この市場では企業同士がさまざまなコンテンツで競争していると指摘。メタの弁護士はFTCの市場の定義では、行われている競争の動きが過小評価されていると主張した。

今回の審理は20日まで続き、メタのザッカーバーグ氏が証人に立つ予定。ウィジンのクリス・ミルクCEOやメタのメタバース事業を統括するアンドリュー・ボスワース最高技術責任者も法廷に立つ可能性がある。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます