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今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買い・円売りはただちに縮小せず

発行済 2016-12-21 08:14
更新済 2016-12-21 08:33
今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買い・円売りはただちに縮小せず
本日21日のドル・円は、118円前後で推移か。
日本銀行の黒田総裁は円相場の現行水準を容認していることから、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。



日銀の黒田総裁は、金融政策決定会合の後の記者会見で円安・ドル高の流れが続いていることについて「驚くような水準だとは思っていない」との見方を示した。
黒田総裁は「現在の為替の状況は円安というよりもドル高で、今の時点で、円安が行きすぎて問題になるとは思っていない。
為替は、ことし2月ごろの水準であり、驚くような水準だとは思っていない」と述べた。



20日の欧米市場では、黒田日銀総裁の発言を意識して、米ドル以外の通貨に対しての円売りも観測された。
ただ、一部の市場関係者は「11月以降の為替相場は円安のように見えるが、市場全体としてはドル高として捉えるべき」と指摘している。
具体的な材料が提供されない場合、日本円が他通貨に対してさらに下落する(日本円の全面安)状況にはならないとの見方も出ている。



なお、市場関係者の間では「日銀の金融政策は為替相場を目的としている印象を与えており、通貨の競争的な切り下げを回避することや競争力のために為替レートは目標とはしないことを含むG20のコミットメントと矛盾している」との懸念が浮上しているようだ。
米中の反応には要注意との声も聞かれている。



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