■カンザス州で11月着工、24年度中に量産、ネバダ州に続き米国で2つ目
パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)<6752>(東証プライム)は11月1日、時間とともに上げ幅を広げる相場となり、午前11時を過ぎて7%高の1141.0円(76.5円高)まで上げて大きく出直っている。10月31日の15時30分に発表した第2四半期連結決算(2022年4~9月・累計、IFRS)は前年同期比で売上高が15.0%増加した一方、営業利益は25.6%減など、税引前、親会社の所有者に帰属する四半期利益とも減益となったが、同時に米国カンザス州でのEV用車載電池の新工場建設を発表し、期待が優勢になっている。
第2四半期決算発表では、今3月期の連結業績予想の修正も行い、売上高を従来予想の7兆9000億円から8兆2000億円に3.8%引き上げた一方、各利益は小幅下方修正し、営業利益は従来予想の3600億円を3200億円に11.1%下方修正した。
米カンザス州でのEV用車載電池の新工場建設は、7月にパナソニックエナジー(株)が、車載電池工場の建設計画に関して、米国カンザス州への投資誘致補助金制度「Attracting Powerful
Economic Expansion」を申請し、同州より承認された。2022年11月より工場建設を開始し、2024年度中の生産開始を目指す。この工場は、ネバダ州に続く当社の米国における⾞載電池の第2工場となる予定。足元でお客様から需要が高い既存の⾞載⽤円筒形リチウムイオン電池「2170」の生産体制を増強する。新工場の初期の生産能⼒は30GWh程度を予定し、今後も継続して北米における⾞載⽤円筒形リチウムイオン電池のラインナップ強化と生産能⼒の拡⼤を目指すとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)