オーストリアの郵便局は、暗号通貨の購入を容易にすることに重点を置いたスタートアップ会社“Bitpandatogo”を通じ、ビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(Litecoin)、ダッシュ(Dash)の販売を始めた。
ユーザーはOsterreichischePost郵便局の各支店で50€、100€または500€分の暗号通貨が購入できる。
1,800の郵便局は、暗号通貨購入者にBitpanda取引所上で入力できるコードを提供する。
そのウェブサイトでは、それぞれの暗号通貨の交換レートも掲載している。
取引に追加料金は発生しない。
ユーザーがアカウントを設定するには、有効なメールアドレスが必要である。
ユーザーは、どの暗号通貨を購入したいか選択し、コードを入力する。
選択した暗号通貨は、ユーザーのウォレットに転送される。
■オフライン購入の公正価格
以前はCoinimalとして知られていたBitpandaは、オフライン購入の暗号通貨に公正な価格を提供しようとしている。
OsterreichischePostは、Bitpandaが暗号通貨を原価で提供することを許可している。
したがって、オフラインでの現金購入による料金システムは、「オンライン」オプションに適合している。
これにより、暗号通貨は、インターネット商取引をあまり好ましく見ない人々に受け入れられやすくなる。
Bitpandaは、2014年10月、Coinimalとして設立された。
設立者は欧州連合EUでビットコインを取得することがどれほど難しいかを経験したビットコイン愛好者で、EU市場でのビットコイン取得の難しさは、Coinimalのアイデアを発明させた。
■多彩なプラットフォーム
昨年、Coinimalは、「売る」機能を導入し、その機能はユーザーが銀行口座を通してイーサリアムを売買し、法定通貨への換金を可能にした。
ほとんどの取引所は米国を拠点としているか、主にイーサリアムからビットコインへの取引を提供しているため、Coinimalの機能なしでのイーサリアム売買のプロセスは時間がかかる。
Bitpandaは現在、PayPal、NETELLER、Skrill、SEPAを使用した、9つの入出金方法がある。
Coinimalは2016年にBitpandaとして名義変更され、独自のビットコイン・ウォレットを導入した。
先月、Bitpandaはイーサリアム・ウォレットを自社のプラットフォームに組み込み、また、ライトコインとダッシュも追加した。
(出典:CryptoCoinsNews)
■エムトレの視点
郵便局という半公共サービス取扱所で仮想通貨(暗号通貨)をオフラインで、この時期に、取り扱うのは思い切った決断だろう。
同社のホームページを拝見すると、E-Letter(Emailではない!)やFlexibox(要するに宅配ボックスだ)の導入を推奨していたり、新しいものの導入に対して思い切りが良いようだ。
仮想通貨においてもどのような目的で取り扱うのかは不明であるが、今後の動向を見守りたい。
【ニュース提供・エムトレ】