[シンガポール 17日 ロイター] - アジア時間の原油先物は薄商いの中、上昇している。世界最大の原油輸入国である中国の主要指標発表が待たれる中、ドルの上昇が一服したことが背景。
0019GMT(日本時間午前9時19分)時点で、北海ブレント原油先物は0.85ドル(0.9%)高の1バレル=92.48ドル。前週は週間で6.4%下落していた。米WTI原油先物 は0.73ドル(0.9%)高の1バレル=86.34ドル。前週は7.6%安だった。
CMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏は、中国の習近平国家主席が共産党大会で景気刺激的な政策を再確認し、需要見通しが改善したことやドル指数先物の低下など、さまざまな要因が原油市場の支援になっていると指摘した。
今週は中国の貿易・経済データが発表される。第3・四半期の経済成長は前四半期から改善する可能性があるものの、厳しいコロナ政策により通年ではほぼ半世紀で最悪のパフォーマンスが見込まれる。
原油市場では石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の減産や、ドル高、米利上げを背景に不安定な展開が続く見通しだ。