[11日 ロイター] - ロシアで収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の支持者が同氏の健康状態に強い懸念を示している。妻ユリア氏は11日、ナワリヌイ氏に必要最小限の医薬品を投与するよう刑務所の職員に求めた。
支持者によると、ナワリヌイ氏は昨年12月31日から15日間にわたり懲罰のため狭い独房に入れられている。時間通りに顔を洗わなかったり、囚人服のボタンを留めなかったとして、5カ月間で10回独房に送られたという。
ナワリヌイ氏は今週、病人の隣に収容され意図的に病気をうつされたと弁護士を通じてソーシャルメディアに投稿。支持者によると、刑務所ではインフルエンザが流行しており、同氏には発熱とせきの症状があるという。
妻のユリア氏はインスタグラムを通じて、刑務所の職員に薬の投与を要請。「あなたは人間か。仕事が終われば、両親や子供が待っているはずだ。何を考えているのか。人を意図的に病気に感染させ、治療もせず、薬も渡さず、どうして喜んで生きていられるのか」と訴えた。
ロシア連邦刑執行庁のコメントは取れていない。