[東京 23日 ロイター] - 経済産業省は23日、東京電力管内で発令していた「需給ひっ迫警報」を午前11時で解除した。他電力からの電力融通も午前11時で終了した。
東京電力は、揚水発電所の発電可能残量が午前10時現在で51%まで回復していることや、現時点での天気予報等を踏まえ、23日の電力は十分な供給力を確保できる見通しになったと説明している。
今回、需要側の対応で停電を回避したことを振り返り、経産省幹部は「今後の供給力確保のあり方をしっかりと検討していく必要がある」と述べた。
16日に発生した地震により6基(334.7万キロワット)の火力発電所が停止しており、引き続き、日常生活に支障のない範囲での電気の効率的な使用を呼び掛けている。
経産省によると、原町火力発電所1号機(100万キロワット)は5月上旬頃、新仙台火力発電所3―1号(52.3万キロワット)は4月上旬頃、広野火力発電所6号機(60万キロワット)は1カ月程度での復旧を見込んでいる。一方、新地火力発電所(100万キロワット)、相馬石炭・バイオマス発電所(11.2万キロワット)、仙台パワーステーション(11.2万キロワット)については復旧時期は未定となっている。
17日以降のトラブルで停止している磯子火力発電所新1号機(60万キロワット)は3月23日に復旧予定だが、同2号機は復旧時期が未定となっている。
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