[17日 ロイター] - 米国株式市場は続伸。前日の米連邦準備理事会(FRB)の利上げが消化され、ロシアのデフォルト(債務不履行)の可能性を巡る懸念が後退する中、主要株価3指数は軒並み1%超値上がりした。
ロシア財務省は17日、ドル建て国債2本の利払いに向け送金を行ったと発表した。複数の関係筋によると、一部の債券保有者はドル建てで資金を受け取ったという。
この報道を受けてリスク選好ムードが高まったほか、最近の株安を受けた買い戻しも入り、主要株価3指数は3日間の上昇率が昨年11月上旬以来の大きさとなった。S&P総合500種は3日連続で1%超上昇した。
ウェドブッシュ証券の株式担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は、ロシアの利払いのニュースやS&P、ナスダック総合など主要指数がテクニカルラインを上抜けたことが株価を押し上げたと指摘。「投資家の間で慎重ながらも楽観的な見方が強まり、1月上旬から続いていた強い悲観姿勢に変化が見られた」と述べた。
S&Pの主要11セクターではエネルギーが3.5%高と上げを主導。原油価格が8%上昇したことを受けた。
一方、公益事業や主要消費財などディフェンシブセクターは小幅な上昇にとどまった。
金利に敏感なS&P銀行指数は一時2%下落したが、小幅高で取引を終えた。前日は3.7%上昇していた。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.10対1の比率で上回った。ナスダックでも2.93対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は128億8000万株。直近20営業日の平均は141億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34480.76 +417.66 +1.23 33995.39 34483.92 33896.06
前営業日終値 34063.10
ナスダック総合 13614.78 +178.23 +1.33 13360.72 13620.80 13317.14
前営業日終値 13436.55
S&P総合500種 4411.67 +53.81 +1.23 4345.11 4412.67 4335.65
前営業日終値 4357.86
ダウ輸送株20種 16583.44 +209.99 +1.28
ダウ公共株15種 990.83 +5.42 +0.55
フィラデルフィア半導体 3364.55 +24.48 +0.73
VIX指数 25.67 -1.00 -3.75
S&P一般消費財 1406.86 +25.74 +1.86
S&P素材 535.91 +10.23 +1.95
S&P工業 864.05 +11.44 +1.34
S&P主要消費財 770.98 +4.56 +0.59
S&P金融 645.14 +7.83 +1.23
S&P不動産 293.79 +3.95 +1.36
S&Pエネルギー 559.27 +18.83 +3.48
S&Pヘルスケア 1583.16 +25.03 +1.61
S&P通信サービス 229.02 +2.12 +0.94
S&P情報技術 2664.42 +18.25 +0.69
S&P公益事業 360.79 +1.64 +0.46
NYSE出来高 11.60億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 26535 + 95 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 26475 + 35 大阪比