■要約
オウケイウェイヴは、個人向けのQ&Aサイトや法人向けのFAQサービスを軸にサービスを提供するソリューションプロバイダーである
個人向けには2000年1月より日本初最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営し、利用者の問い合わせに回答することでサービスを提供しているまた、利用者の質問に専門家や企業も回答する「OKWAVE Professional」や、各界の著名人に質問できる「OKWAVE Premium」も提供している
法人向けには、「OKWAVE」の運営ノウハウを基に、国内シェアNo.1のFAQシステム「OKBIZ. for FAQ / Helpdesk Support」、Q&Aコミュニティの解決力を活用する顧客参加型サポートコミュニティツール「OKBIZ. for Community Support」などを提供し、大手企業や自治体など450サイト以上に導入している
1. 事業概要
同社の事業セグメントは、従来からのナレッジインテリジェンス事業、エンタープライズソリューション事業、多言語CRM事業に加え、2018年6月期第4四半期より新たに事業化したフィンテック事業の全部で4事業である
ナレッジインテリジェンス事業では、利用者の質問に答えるスタイルのQ&Aサイト、「OKWAVE」、「OKWAVE Professional」、「OKWAVE Premium」の運営や提供を行っているまた「OKWAVE」と連携する、顧客参加型サポートコミュニティツール「OKBIZ. for Community Support」を提供している
エンタープライズソリューション事業では、企業への問い合わせの中でよくある質問を管理・編集し、回答をインターネット上に公開することで、問い合わせを減少させるという企業向けソリューションを提供している
多言語CRM事業は、連結子会社の(株)ブリックスが運営する24時間365日体制の多言語コンタクトセンターである通訳センターでのバイリンガルスタッフによる多言語対応や、官公庁からの多言語システム開発業務を請負っている
フィンテック事業では、子会社OKfinc LTD.にてブロックチェーン・ベースのシステムの受託開発を行っている2018年6月期はOKfinc LTD.が、ブロックチェーン・ベースのシステム開発能力を評価され開発案件を受託し、大きな収益を計上することができた
2. 2018年6月期業績
2018年6月期の全社業績は、売上高3,786百万円(前期比57.0%増)、営業利益1,216百万円(同624.6%増)、経常利益1,194百万円(同553.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,071百万円(同766.5%増)であった
事業別に見ると、ナレッジインテリジェンス事業は売上高675百万円(前期比51.3%増)、セグメント利益13百万円(前期は28百万円の損失)、エンタープライズソリューション事業は売上高1,388百万円(前期比6.0%増)、セグメント利益745百万円(同9.2%増)、多言語CRM事業は売上高617百万円(同5.8%減)、セグメント利益165百万円(同2.8%増)、フィンテック事業は売上高1,105百万円、セグメント利益は1,041百万円となっているフィンテック事業の業績が目立つが、ナレッジインテリジェンス事業が黒字化し、エンタープライズソリューション事業、多言語CRM事業とも増益となっており、確実に収益力が強化されている
3. 今後の見通し
2019年6月期の業績予想は売上高が5,500百万円(前期比45.2%増)、営業利益が1,500百万円(同23.3%増)、経常利益が1,500百万円(同25.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,400百万円(同30.6%増)となっている
2018年7月には創業者の兼元謙任(かねもとかねとう)氏が代表取締役会長に就任し、2017年9月より取締役を務めた松田元(まつだげん)氏が新たに代表取締役社長に就任した既存の事業とサービスを新会長の兼元氏が引き続き担い、同社がコア技術として推進する「ABCテクノロジー」(AI、Blockchain(ブロックチェーン)、Chat(チャット)の頭文字を取った造語)並びに、海外子会社を通じた投資並びにブロックチェーン技術等を主軸とする仮想通貨関連事業を新社長の松田氏が担い、右肩上がりの成長の持続を図る
■Key Points
・2018年6月期は各事業の増収増益に加え、フィンテック事業が躍進し、飛躍的に業績向上
・代表取締役2名体制で担当領域を分担し、2019年6月期は右肩上がりの成長を持続させる
・ナレッジインテリジェンスの蓄積に加え、市場の伸びを背景に、フィンテック技術を活用し、感謝経済を推進する
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)
オウケイウェイヴは、個人向けのQ&Aサイトや法人向けのFAQサービスを軸にサービスを提供するソリューションプロバイダーである
個人向けには2000年1月より日本初最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営し、利用者の問い合わせに回答することでサービスを提供しているまた、利用者の質問に専門家や企業も回答する「OKWAVE Professional」や、各界の著名人に質問できる「OKWAVE Premium」も提供している
法人向けには、「OKWAVE」の運営ノウハウを基に、国内シェアNo.1のFAQシステム「OKBIZ. for FAQ / Helpdesk Support」、Q&Aコミュニティの解決力を活用する顧客参加型サポートコミュニティツール「OKBIZ. for Community Support」などを提供し、大手企業や自治体など450サイト以上に導入している
1. 事業概要
同社の事業セグメントは、従来からのナレッジインテリジェンス事業、エンタープライズソリューション事業、多言語CRM事業に加え、2018年6月期第4四半期より新たに事業化したフィンテック事業の全部で4事業である
ナレッジインテリジェンス事業では、利用者の質問に答えるスタイルのQ&Aサイト、「OKWAVE」、「OKWAVE Professional」、「OKWAVE Premium」の運営や提供を行っているまた「OKWAVE」と連携する、顧客参加型サポートコミュニティツール「OKBIZ. for Community Support」を提供している
エンタープライズソリューション事業では、企業への問い合わせの中でよくある質問を管理・編集し、回答をインターネット上に公開することで、問い合わせを減少させるという企業向けソリューションを提供している
多言語CRM事業は、連結子会社の(株)ブリックスが運営する24時間365日体制の多言語コンタクトセンターである通訳センターでのバイリンガルスタッフによる多言語対応や、官公庁からの多言語システム開発業務を請負っている
フィンテック事業では、子会社OKfinc LTD.にてブロックチェーン・ベースのシステムの受託開発を行っている2018年6月期はOKfinc LTD.が、ブロックチェーン・ベースのシステム開発能力を評価され開発案件を受託し、大きな収益を計上することができた
2. 2018年6月期業績
2018年6月期の全社業績は、売上高3,786百万円(前期比57.0%増)、営業利益1,216百万円(同624.6%増)、経常利益1,194百万円(同553.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,071百万円(同766.5%増)であった
事業別に見ると、ナレッジインテリジェンス事業は売上高675百万円(前期比51.3%増)、セグメント利益13百万円(前期は28百万円の損失)、エンタープライズソリューション事業は売上高1,388百万円(前期比6.0%増)、セグメント利益745百万円(同9.2%増)、多言語CRM事業は売上高617百万円(同5.8%減)、セグメント利益165百万円(同2.8%増)、フィンテック事業は売上高1,105百万円、セグメント利益は1,041百万円となっているフィンテック事業の業績が目立つが、ナレッジインテリジェンス事業が黒字化し、エンタープライズソリューション事業、多言語CRM事業とも増益となっており、確実に収益力が強化されている
3. 今後の見通し
2019年6月期の業績予想は売上高が5,500百万円(前期比45.2%増)、営業利益が1,500百万円(同23.3%増)、経常利益が1,500百万円(同25.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,400百万円(同30.6%増)となっている
2018年7月には創業者の兼元謙任(かねもとかねとう)氏が代表取締役会長に就任し、2017年9月より取締役を務めた松田元(まつだげん)氏が新たに代表取締役社長に就任した既存の事業とサービスを新会長の兼元氏が引き続き担い、同社がコア技術として推進する「ABCテクノロジー」(AI、Blockchain(ブロックチェーン)、Chat(チャット)の頭文字を取った造語)並びに、海外子会社を通じた投資並びにブロックチェーン技術等を主軸とする仮想通貨関連事業を新社長の松田氏が担い、右肩上がりの成長の持続を図る
■Key Points
・2018年6月期は各事業の増収増益に加え、フィンテック事業が躍進し、飛躍的に業績向上
・代表取締役2名体制で担当領域を分担し、2019年6月期は右肩上がりの成長を持続させる
・ナレッジインテリジェンスの蓄積に加え、市場の伸びを背景に、フィンテック技術を活用し、感謝経済を推進する
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)