40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

オランダ中銀総裁、ECB緩和策支持せず 一部「不釣り合い」

発行済 2019-09-24 00:37
更新済 2019-09-24 00:41
オランダ中銀総裁、ECB緩和策支持せず 一部「不釣り合い」

[ハーグ/アムステルダム 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は23日、ECBがこのほど決定した包括的な緩和策について、一部は「不釣り合い」だったとして改めて批判した上で、ECBはインフレ目標の幅の拡大を検討する必要があるとの見解を示した。

同総裁はオランダ議会の財政委員会で、終了期限を設けない量的緩和は「不釣り合いな措置」だったとし、「新たなプログラムを全体としては支持していない」と述べた。

このほか、市中銀行が預金にマイナス金利を適用した場合、預金者がどのように反応するのかは分からないと指摘。「こうしたことは過去に事例がないため、何が起こるか分からない」とし、銀行から預金が流出する事態になる可能性もあるとの見方を示した。

ただ、オランダでは市中銀行が預金にマイナス金利を適用する可能性は「比較的小さい」とし、これを禁止する法令の制定は必要ないとの見解を示した。

デンマークでは同国2位の銀行、ユスケ・バンク (CO:JYSK)が残高が75万クローネ(11万1100ドル)以上の法人個人の預金口座に12月1日から0.75%のマイナス金利を適用することを明らかにしている。

ECBは12日の理事会で、マイナス金利の深掘りのほか、量的緩和の再開など包括的な追加金融緩和策の導入を決定。ユーロ圏成長の下支えや物価の押し上げに向けあらゆる措置を講じる決意を示した。

ECBがインフレを中長期的に2%に近いがこれを下回る水準とすることを目標としていることについては、マイナス金利政策や終了期限を設けない債券買い入れ策などの影響の先行き不透明性が高いことを踏まえると、「幅が広いインフレ目標の設定」を検討することが理にかなう可能性があるとし、「『中長期的』とは何を指しているのか議論を深めると同時に、どの程度の正確さで目標の達成を目指すべきなのか討議する必要がある」と述べた。

世界的な低金利傾向については、「主な要因として資本市場における金利低下が挙げられる」とし、中銀の低金利政策が最も重要な要因ではない可能性があるとの考えを示した。

ECBのドラギ総裁がオランダとドイツは景気支援に向け財政出動を行う必要があるとの見解を示したことについては、ユーロ圏経済全体にとってはためになるとしながらも、オランダ経済には必ずしもためにならないとの認識を表明。ただオランダの債務の対国内総生産(GDP)比率が50%を下回っていることを踏まえると、将来的な歳出拡大の検討は理にかなうとの考えを示した。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます