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中国5大銀行の第3四半期、貸出金利低下でも業績は底堅さ保つ

発行済 2019-10-31 13:15
更新済 2019-10-31 13:21
中国5大銀行の第3四半期、貸出金利低下でも業績は底堅さ保つ

[北京/上海 30日 ロイター] - 中国5大銀行が相次いで発表した第3・四半期決算は、ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)の改革で貸出金利が下がったにもかかわらず底堅さを保ち、利益が前年同期比で横ばいか増加した。

中国銀行 (HK:3988) (SS:601988)は30日、純利益が前年同期比3.04%増加したと発表。中国建設銀行 (HK:0939) (SS:601939)は市場予想を上回る6.07%の増益だった。

中国工商銀行(ICBC) (SS:601398) (HK:1398)、中国農業銀行 (SS:601288) (HK:1288)、中国交通銀行 (HK:3328) (SS:601328)が25日発表した決算はいずれも利益の伸びが市場予想を超えた。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスのシニアアナリスト、ユリア・ワン氏は大手5行の第3・四半期業績が底堅さを維持したことについて、政府の緩和的な政策、借り手である国有企業の返済能力と銀行の不良債権処理能力の安定を挙げた。ただ、米中通商紛争により今後1年ないし1年半に銀行セクターは一段と困難な状況に陥る恐れがあると警告した。

中国人民銀行(中央銀行)は8月、企業の借り入れコストを引き下げ、米中貿易摩擦によって鈍化している景気を下支えすることを狙い、LPRの算出メカニズムを改善する金利改革を発表した。ただ、LPRの見直しで金利が低下し、貸し手の利幅は縮小しており、第4・四半期には業績の重しとなる可能性がある。 

大手5行の第3・四半期の不良債権(NPL)比率は前年同期から横ばいか、もしくは低下した。ICBCは前期末の1.48%から1.44%に下がり、それ以外の4行は横ばいだった。ただ、中国の銀行セクター全体の不良債権比率は金融危機以来、最高水準となっている。

収益性の指標となる純金利マージンは、中国交通銀行と中国工商銀行で下がり、中国銀行は小幅に上昇、中国建設銀は横ばいで、業界全体では貸出金利引き下げの影響を受けていないことが示された。中国農業銀は第3・四半期の純金利マージンを公表しなかった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191031T041545+0000

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