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香港金融機関、シャッター下ろし自宅勤務も 騒乱拡大で安全策

発行済 2019-11-14 10:00
更新済 2019-11-14 10:05
香港金融機関、シャッター下ろし自宅勤務も 騒乱拡大で安全策

[香港 13日 ロイター] - 香港では13日、抗議活動の騒乱によりビジネス街が3日連続でまひ状態となり、金融機関は従業員に自宅待機を求めるなどの対策を取った。

今週は香港で最も高層の高級ビル周辺が催涙ガスに覆われるなど、事態が切迫感を増した。ビジネス街のセントラル(中環)地区では1000人以上のデモ隊が主要道路を占拠し、13日は大半の銀行支店がシャッターを下ろした。

中国本土系の企業の多くが破壊活動などの攻撃を受けている。デモ隊は中国の国有銀行、交通銀行 (SS:601328)を襲撃し、入り口付近に「自由のための闘い!」という落書きをスプレーした。

米JPモルガンはテキスト・メッセージで「自分の安全のために必要に応じて避難してください」と従業員に呼びかけた。ロイターがメッセージを確認した。同行はコメントを控えている。

英スタンダード・チャータード銀行 (L:STAN)の広報担当者によると、同行は従業員に、自宅勤務や会議・出張の延期などの対策を検討するよう呼び掛けた。

スイスのUBS (S:UBSG)、米シティグループ (N:C)、仏ソシエテ・ジェネラル (PA:SOGN)、米バンク・オブ・アメリカ (N:BAC)などの代表は、従業員に遠隔勤務を認めたことを明らかにした。

セントラル地区ではスーツ姿の男性らが不満を爆発させ、道に散乱したブロックを蹴り出す光景も見られた。一方で、昼食のために外出したビジネスマンがデモ隊と共にスローガンを叫ぶ姿もあった。

不動産投資会社の幹部、ニコラス・ループさんは「(デモ隊は)一般の人を恐怖に陥れている。うちの従業員は怖くて出勤できない」と嘆いた。

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