[ワシントン 15日 ロイター] - 米労働省が15日発表した10月の輸入物価指数は前月比0.5%下落し、市場予想の0.2%下落よりも大幅なマイナスとなった。石油製品や食品が値下がりした。
9月の数字は当初発表の0.2%上昇から0.1%上昇へ下方改定された。
10月の前年同月比は3.0%下落と、2016年7月以来の大幅な落ち込みだった。9月は2.1%下落していた。10月は消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が加速したものの、物価上昇圧力が緩やかなままであることを示唆した。
米連邦準備理事会(FRB)は先月、今年3回目となる利下げを決めた。7月に08年以来初めてとなる利下げに踏み切って以降、金利を引き下げ続けてきたが、今回は利下げの休止を示唆した。
輸入物価には関税が含まれていない。
内訳では、石油製品が3.7%下落。9月は1.5%上昇していた。食品は0.4%下落。9月は0.8%下落した。
燃油と食料を除くコア輸入物価は前月比0.2%下落。9月は横ばいだった。10月の前年同月比は1.3%下落した。
資本財は前月比0.1%下落した。自動車・同部品は横ばいだった。自動車を除く消費財は0.1%下落した。
中国からのモノの輸入物価は9月と同様の0.1%下落。前年同月比は1.6%下落だった。
10月の輸出物価は前月比0.1%下落した。9月は0.2%下落していた。10月の前年同月比は2.2%下落し、16年8月以来の大幅な落ち込みだった。9月は1.6%下落していた。