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インドネシア中銀、金利据え置き 「経済サイクルは底打ち」

発行済 2020-01-24 03:53
更新済 2020-01-24 03:53
© Reuters. インドネシア中銀、政策金利据え置き 「経済サイクルは底打った」

[ジャカルタ 23日 ロイター] - インドネシア中央銀行は23日、政策金利の7日物リバースレポ金利

中銀は現行の政策がインフレの抑制や経済成長の支援、金融市場の安定維持に寄与すると表明した。

ロイター調査でも、25人中22人のアナリストが政策金利の据え置きを予想していた。残りの3人は25ベーシスポイント(bp)利下げを予想していた。

ペリー総裁は記者会見で「インドネシアの経済サイクルはすでに底を打っており、今後改善し続ける」と述べ、世界経済の成長やコモディティーを含めた輸出需要の拡大が回復基調を支えると指摘した。

中銀は低迷する経済成長の支援に向けて昨年4回利下げを行い、合計100pb政策金利を引き下げた。銀行の預金準備率も引き下げ、融資の伸びを加速させるため一部の融資規則を緩和した。

それでも、融資の伸びは鈍いままとなっており、当局が発表した昨年12月の融資の伸びは6.08%に鈍化した。アイコン・リフィニティブのデータによると、これは2009年11月以来の低い伸び。

総裁は昨年実施した緩和策が銀行システムに浸透し、融資の伸びにも影響を与え始めるとの見方を示し、融資の伸びは2020年に10━12%まで改善すると予想した。

中銀は2020年の経済成長率が昨年の推定5.1%前後から5.3%に改善するとの見通しを変えていないが、ペリー総裁はそれでも必要となれば経済成長を支援するあらゆる政策ツールがあるとした。

バンク・ダナモンのエコノミスト、ウィスヌ・ワルダナ氏は「他のアジアの中央銀行が金融緩和に動くのであれば、インドネシア中銀には2020年に25bpの追加利下げを行う余地があるというのが我々の見方だ」と述べた。

トリメガ証券のエコノミスト、ファフルル・フルビアン氏は「中銀は遅かれ早かれ利下げすると思うが、声明を読む限り、先行きの世界経済に関する認識は明るさが増しているようだ」と指摘。中銀は金融緩和を再開する前に状況を見極めようとしており、早ければ2月にも追加利下げに踏み切る可能性があると予想した。

ペリー総裁はインドネシアルピア相場について、依然としてファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿った水準にあり、今後も安定を維持するとの見解を示した。

ルピアは今年に入って対ドルで1.9%前後上昇しており、アジア新興国通貨の中で上昇率トップとなっている。

*内容を追加しました。

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