(ブルームバーグ): 米労働省は主要経済統計の発表方法に関する手順の変更を3月9日に延期する。労働統計局(BLS)のウィリアム・ビーチ局長が25日、報道機関向け書簡で明らかにした。
同省は雇用統計などの発表で、記者が事前に統計資料を受け取る専用作業室にコンピューターを持ち込むことを禁止する計画。報道各社はこれについて、統計データを国民に広く提供する妨げになるとして懸念を表明している。
ビーチ局長は書簡で、準備を万全なものにするため変更実施を比較的短期間遅らせることを決めたと説明。当初は3月1日からの変更を予定していた。
労働省では現在、記者が指定された部屋で主要統計発表の30-60分前に統計資料を受け取り、インターネットに接続していないコンピューターで記事を執筆。統計の解禁時間にネットとの接続が回復され、記事を送信している。この仕組みは「ロックアップ」と呼ばれている。スマートフォンなど他の電子機器持ち込みは既に禁止されていた。
ビーチ局長は「最高レベルのセキュリティーを確保しつつデータへの公平かつタイムリーなアクセスを提供するやり方で、ロックアップの仕組みを変える計画を実現できると確信している」と指摘した。
原題:U.S. Delays Changes to Economic-Data Lockups by at Least a Week(抜粋)
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