[東京 22日 ロイター] - 西村康稔経済再生相は22日夜に行った記者会見で、4月の全国消費者物価指数(コアCPI)が3年4カ月ぶりにマイナスに転じたことについて「物価動向について新型コロナの影響がどの程度出てくるか、しっかり分析し、注視していかなければならない」と警戒感を示した。
その上で、新型コロナウイルスの影響が招くデフレへの懸念があるのではないかとの質問に対して「今の状況に対する強い危機感を日銀とも共有している」とし、「絶対にデフレには戻さないという決意だ」との姿勢を改めて強調。「緩やかな物価の上昇に向けて、引き続き政府と日銀で連携していく」と語った。
日銀が同日、中小企業などの資金繰り支援のための「新たな資金供給手段」を決定したことについては「政府の民間金融機関を通じた無利子無担保融資を、日銀の立場からしっかりと支えてもらえるものだと思っている」と評価した。
日銀は4月27日に開催した金融政策決定会合で、企業の資金繰り支援をスムーズに行えるよう、新たな資金供給手段の導入を検討すると表明。きょう、臨時で開かれた決定会合で新制度の導入を決定した。
(浜田寛子 編集:内田慎一) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200522T105247+0000