[モスクワ 24日 ロイター] - ロシア中央銀行は24日、政策金利を4.5%から4.25%に引き下げることを決めた。0.25%ポイントの利下げは予想通り。低インフレと経済縮小を踏まえ、追加利下げの可能性があるという。
ロシア中銀は新型コロナウイルス流行や石油価格下落の打撃を受けた経済を支援するため、今年に入り4回の利下げを実施している。
ナビウリナ総裁は、これまでの利下げの影響を評価する必要があるとした上で、利下げ余地はまだあると述べた。
声明では「状況がベースシナリオ通り進展すれば、ロシア中銀は今後の会合で追加利下げの必要性を検討する」とした。
また、金融政策の観点から中立と見なす政策金利のレンジを従来の6─7%から5─6%に引き下げた。
経済見通しについては、第2・四半期の国内総生産(GDP)が9─10%縮小すると想定。2020年は従来の4─6%縮小から4.5─5.5%縮小に修正した。21年には成長に回帰するという。
インフレ率は20年末で3.7─4.2%、21─22年は目標の4%近辺で安定的に推移すると見込んだ。
この日の会合で0.5%ポイントの利下げを見込んでいた市場関係者の多くは、年後半の利下げ継続を想定している。
ロシアの銀行最大手ズベルバンク (MM:SBER)は、9月18日の会合で0.25%ポイントの追加利下げが決定され、政策金利は4%になると予想。
BNPパリバのアナリストは、この日の会合について「ハト派バイアスが維持された」とし、0.25%ポイントの追加利下げが年内に2回実施されるとした。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200724T155849+0000