[29日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は29日、年末に終了する予定だった中小企業向け「メインストリート融資制度(MSLP)」を来年1月8日まで延長すると発表した。
月央までの利用申し込み分の処理手続きに時間がかかるためで、ムニューシン財務長官から承認を得られたと説明した。
MSLPは終了を目前に利用が急増しており、23日時点で融資残高は145億9000万ドルと、月初から2倍超に膨らんでいる。
ムニューシン氏は先月、新型コロナウイルス危機を受けて導入したFRBによるMSLPなど複数の緊急融資プログラムを期限通り年内に終了するよう指示。議会の民主党議員から批判の声が出ていた。
MSLPは今夏に開始されたが、これまでほとんど利用されておらず、FRBは利用拡大に向けて制度を調整。10月には融資の最低額を25万ドルから10万ドルに引き下げたほか、小規模融資を奨励するために制度利用時に必要な手数料を変更した。利用可能な融資枠は6000億ドル。
*内容を追加しました。