[22日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は22日、今年の米経済成長率は約5%になるとの見通しを改めて表明した。ただ、パンデミック(世界的大流行)収束後の経済の力強さを過小評価している可能性があると述べた。
カプラン総裁は国際エネルギーフォーラムで、新型コロナウイルスワクチンの接種が進む中、6月までに人々はより大きく経済に関与していくとし、「第3、第4・四半期には人の移動と(経済への)関与が大幅に改善する」と予想。「見方に誤りがあれば、リスクは上向きだ。経済成長ペースはより速くなる可能性がある」と述べた。
その上で、現在6.3%にある失業率は「有意に」低下し、インフレは上向くとの見方を示した。ただ、世界的なワクチン接種状況を含め、新型コロナ感染拡大への対応次第になるとの見方も示した。
米疾病対策センター(CDC)によると、米国では人口の約13%がこれまでに少なくとも1回の接種を受けた。
米銀行大手バンク・オブ・アメリカはこの日、米経済の2021年の成長率は6.5%になるとの見通しを発表。バイデン政権が進める景気対策の規模などを踏まえ、従来の4.5%から上方修正した。